※2020年12月撮影

トップ画像は、関西本線加太(かぶと)駅。1936年(昭和11年)建造の木造駅舎です。タイトルに書いた様に、加太駅は2022年4月に駅舎が綺麗に改修されてリニューアルオープンしています。改修前の木造駅舎を撮影しておいて良かった!

改修後の駅舎も基本的な形は変わっていません。瓦屋根ですし出入口の木製の駅名板も郵便ポストもそのままです。もちろん待合室など内装もスゴク綺麗になっています。

加太駅は鈴鹿山脈の山の中にわずかに開けた場所に作られた駅です。相対式ホーム2面2線で列車交換可能駅。

※2020年12月撮影

駅前には坂があって町に降りて行きます。真っ直ぐ行っても旧大和街道(国道25号線)に出ます。

※2020年12月撮影

加太駅は、1896年(明治29年)関西鉄道の駅として開業。1907年(明治40年)関西鉄道の国有化で国鉄駅になります。1909年(明治42年)線路名称制定で関西本線の所属駅になりました。1936年(昭和11年)現在の駅舎が竣工。1962年(昭和37年)貨物取扱廃止。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR西日本に継承。老朽化した木造駅舎をJR西日本が解体撤去する意向を受けて2019年(令和元年)駅舎がJR西日本から亀山市に無償譲渡され亀山市が改修・整備を発表しています。それで駅舎が2022年4月にリニューアルオープンしました。

個人的には木造駅舎が改修されて維持されるのは嬉しい!

※2020年12月撮影

駅前。

※2020年12月撮影

駅出入口。建物財産標が駅名標の下、黄色い矢印のところに隠れていました。あまり見かけない小型の郵便ポストが珍しい。

※2020年12月撮影

駅前の風景。山間の狭い盆地になっています。

※2020年12月撮影

駅前に観光案内が設置されています。

※2020年12月撮影

「錫杖岳」曇天で山は見えませんでしたが内容は面白かった。

※2020年12月撮影

以下に写します。

ここ加太の地は、まわりを山に囲まれ、その谷にのびる大和みちに沿って開けた古い歴史のある里です。大和みちは古代東国へ通じる街道として知られ、壬申の乱(673年)の大海人皇子(おおあまのおうじ=後の天武天皇)、木曽義仲追討に京へ上った源義経(1184年)、また本能寺の変による徳川家康の通行(1582年)など加太越えは、いくつかの歴史の舞台となってきました。

〈中略〉

加太は、杉・桧の銘木を産出する林業の地です。〈後略 ・・・というか判読不能〉

平成二年十月

平成2年は、1990年、30年前に書かれたものでした。

新しく綺麗に改修された駅舎を見に行きたくなります。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)