山手線と京浜東北線 大宮~東神奈川は、2028年から2031年にかけて、無線式列車制御システム ATACSを導入する。あわせて、自動列車運転装置 ATO を高度化する。

無線式列車制御システム ATACS(Advanced Train Administration and Communications System)は、列車位置検知を軌道回路によらずに、走行する列車自らが前方に在線する列車の位置を検知し、無線を使って車上・地上間で双方向に情報通信を行うことで列車を制御する新しいシステム。

デジタル無線とコンピュータで列車を制御(列車の間隔に応じて速度を制御)し、列車の衝突を防止するシステムで、地上装置と車上装置間で信頼性が高く、リアルタイムな通信が可能。

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また、多くの設備が無線に置き換わることで、地上設備のスリム化・信頼性向上を実現する。

さらに、無線式列車制御システム ATACS の無線を活用し、地上装置・車上装置間で信頼性が高くリアルタイムな連携ができるようになることから自動列車運転装置 ATO(Automatic Train Operation)を高性能化し、東京圏輸送管理システム ATOS(Autonomous decentralized Transport Operation control System)と連携させることで遅延回復や列車群制御による省エネ運転など、線区トータルでの効率的な運転を実現。

JR東日本は、こうした動きの先に、将来のドライバレス運転(GoA3)の実現をめざした開発をすすめていくという。