琵琶湖の東、中山道・八風街道・千種街道・御代参街道が交錯する交通の要衝―――八日市。

ここ八日市は、この交通要衝の地の利をいかし近江商人による商が活発に行われた街とあって、いまもそのにぎわいの名残がみつかる。

もちろん、いまは近江鉄道本線と八日市線が接続する鉄道ターミナルとしてのにぎわいもある。近江鉄道線のなかでの利用者数は近江八幡駅に次いで2位。

そんな近江鉄道八日市駅前を歩く時間のなかかでも、きょうはお酒好きがめざす地を。

八日市駅前、延命新地とよばれる古き良き街並みのなかへ

八日市前の延命新地と呼ばれる地域は、古くから飲食店が軒を連ねていた地帯。

銭湯をはじめ、細い路地に入っていくと長屋が連なるなかに昭和の残り香を感じるスナックや居酒屋があったりする。

そのなかでも、昼からお酒がたしなめて、煮込みやおでんの湯気と のれん が揺れているお店が、「リオ」。

のれんに一番近いカウンターに座ると、心地よい風とおでんの湯気がいったりきたりする絶妙な午後のひととき。外からは近江鉄道電車の足音も聞こえてくる。

瓶ビールと熱燗、人気・定番の牛すじ煮込み、かやくごはんを注文。

熱燗はカウンターにすぽんと収まる「酒たんぽ」で温まって出てくる。それをちょこに注いで……。しずかに乾杯。

―――ちょっと一杯やったあとは、また八日市の街を歩いて、こんどは近江酒造に保存してある もと近江鉄道の国内最古級電気機関車ED314に会いに行こうか。

近江鉄道 八日市駅にある鉄道ミュージアムや変電所、駅を行き交う人たちの風景は、またこんど。

<近江鉄道で行く滋賀の旅>
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画像:鉄道チャンネル(許可を得て撮影)
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