沿線の高校生がデザインした「寅年ヘッドマーク」の電車が走る 2022年に開業75周年迎える新京成電鉄 その歴史や魅力は【コラム】

2021.12.25

新京成電鉄のご厚意で珍しい写真を提供いただきましたのでご覧ください。開業当時の新津田沼駅。駅は現在の同名駅とは別の場所で、新京成の所有車両は2両。単行(1両編成)電車がのんびり行き来していました。(画像:新京成電鉄)

今回は本コラム初登場、千葉県の準大手私鉄・新京成電鉄を取り上げます。路線は京成津田沼ー松戸間の26.5キロ、全列車が普通で、快速や急行の設定はなし(かつて速達列車の運転が検討されたようですが、実現に至りませんでした)。どちらかといえば地味な鉄道かもしれませんが、コーポレートカラーのジェントルピンクを基調色にした電車は、なかなか〝映(ば)える〟存在です。

最新のトピックスでは、沿線の高校生が来年の干支(えと)のトラをモチーフにデザインした「新年ヘッドマーク電車」が、2022年1月1日から15日まで運行されます。デザインを担当した女子高生を招いた記念撮影会が2021年12月14日に鎌ヶ谷市のくぬぎ山車両基地で開かれたのを機に、2022年には開業75週年を迎える新京成の魅力を再発見してみました。

今回が4回目の新年ヘッドマーク 津田沼高校美術部員がデザイン

まずは寅年ヘッドマークから。新京成は、地域密着や話題づくりを狙いに2019年新春から高校生がデザインしたヘッドマーク電車を運行しています。

新京成の沿線自治体は京成津田沼方から習志野、船橋、鎌ヶ谷、松戸の4市で、これまで習志野を除く3市の高校にデザインを依頼。2022年は京成津田沼駅に比較的近い学校として、県立津田沼高校の生徒がデザインを手がけました。

津田沼高校では、美術部員がコンペ形式でデザインを競い、2年生の安藤寧々(ねね)さんと1年生の中山仁菜(にな)さんの作品に決定。ヘッドマークはごらんの通りで、安藤さんの作品はトラの顔を鏡もちに見立てたかわいらしいデザインです。

安藤さん(左)と中山さん(右)のデザインしたヘッドマーク。実物は縦55センチ、横75センチです(画像:新京成電鉄)
デザインしたヘッドマークをバックに撮影する安藤さん(右)と中山さん(左)。安藤さんは「お正月を感じて、あたたかい気持ちになってもらえれば」、中山さんは「電車を利用する方に、お正月らしい気持ちになってもらいたい」と思いを語りました(筆者撮影)

額に京成グループのマーク

中山さんの作品は、リアルなトラのイラストが迫ります。少々分かりにくいかもしれませんが、ひたいの部分には「K’SEI」の文字が。もちろん京成グループのマークです。

安藤さんと中山さんの作品、基調色はいずれも「赤」ですが、正月らしい祝いの気持ちを表現するとともに彩度を若干落として、深みのある色合いを表現します。

新年ヘッドマーク電車は1986年から運行する8800形1編成(6両)で、松戸方に安藤さん、京成津田沼方に中山さんの作品を掲出します。新京成は京成津田沼ー千葉中央間で京成電鉄京成千葉線に直通運転するので、新京成線内はもちろん、運が良ければ京成線内で出会えるかもしれません。

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