SL観光列車が1980年代のレトロゲームとコラボ(JR北海道)

ゲームの登場人物をデザインした「流氷物語号×オホーツクに消ゆ」のキービジュアル (C)アーマープロジェクト(C)KADOKAWA KORPORATION(画像:JR北海道)

コラム後半は、JR北海道とレトロゲームのコラボ。JR北海道は今冬、網走―釧路(正式には東釧路)間を結ぶ釧網線に2本の観光列車を運行します。釧路―標茶間の「SL冬の湿原号」は2022年1月22日から3月21日までの金~日曜日を中心に設定、網走―知床斜里間の「流氷物語号」は2022年1月29日から2月27日までの毎日運転されます。

流氷物語号とコラボするのは、1980年代に発売されたコンピューターゲーム「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」。ジャンルは「コマンド選択式アドベンチャー」で、プレイヤーが主人公になって事件を解決するスタイルでした。

ゲームには摩周湖や屈斜路湖、網走刑務所、鉄道関係では釧網線北浜駅が登場します。流氷物語号のルートはゲームと一致。鉄道ファンはもちろん、かつて「オホーツクに消ゆ」をプレーしたベテランのゲームファンにも話題を呼びました。

特急「オホーツク」には復刻ヘッドマーク

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JR北海道とゲームのコラボは2021年冬に続き、今冬が2年目。釧網線沿線の網走市や小清水、斜里の両町、それに市民団体などとの共同企画で、ファン誘致策としてオリジナルヘッドマークを掲出し、車内ではグッズを販売します。観光ボランティアが車内ガイドを受けもちます。

JR北海道とレトロゲームのコラボは、札幌と網走を結ぶ石北線特急「オホーツク」でも。JR北海道は2022年1月29日から当分の間、「オホーツク」のヘッドマークを、ゲームが発売された30年近く前、国鉄時代の旧デザインに復刻して、冬の道東を訪れる人たちにシャッターチャンスを提供します。JR北海道は、「釧網線の魅力を車窓から味わってほしい。SL冬の湿原号にも、ぜひご乗車を」と呼びかけます。

記事:上里夏生