【鉄の一瞥 18】 会津鉄道 AIZUマウントエクスプレス

2017.03.27

東武日光駅で、会津鉄道のAIZUマウントエクスプレスがホームに停まっていた。※トップ画像参照

会津鉄道のAT-701とAT652の2両編成で「AIZUマウントエクスプレス」のヘッドマークがある。こちらはAT-652。

「AIZUマウントエクスプレス」を見てキハ8500系を懐かしく思い出した。写真のキハ8500系は湯野上温泉駅での撮影、記録を見たら2007年(平成19年)の2月のことだ。外観は名鉄時代のままである。素晴らしい加速と静かな車内がとても印象的だった。

キハ8500系

会津鉄道に譲渡される前、名鉄キハ8500系気動車は1991年に登場、JR高山本線などで特急「北アルプス」として使用されていた。しかし、この特急列車自体がダイヤから消えてしまった。2002年(平成14年)名鉄キハ8500系は会津鉄道に譲渡された。誕生からわずか11年という短さでの転出である。

その年の3月、ダイヤ改正で登場したのがこのキハ8500系を使った「AIZUマウントエクスプレス」だった。

キハ8500系は出自が特急車両であり最高速は120km/hだ。しかし会津鉄道では最高速が一部区間を除き65km/hと低く、かつ停車駅も多い、頻繁な停車と加減速はキハ8500系本来の設計が活かされなかった。クルマで言えば高速ツーリングカーでトップギアを使わずにストップ&ゴーを繰り返したため変速機が不調になった様なものかもしれない。

それで2010年には前出のAT-700 形に後を譲る形で引退となってしまった。鉄道車両として、運行期間が8年間というのは極めて短い。名鉄時代を合わせても現役時代が20年に満たない、優れた車両でありながら、活躍の場に恵まれなかった不運な車両である。幸い製造された2編成のうち1編成は現在マレーシアで活躍している。

(写真・記事/住田至朗)


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