2022年2月16日(水)、都営三田線の新型「6500形」が報道公開されました。

同路線の主力である「6300形」1次車・2次車がじきに更新時期を迎えること、利用者が増え抜本的な混雑対策が必要となったことから、同路線では初となる「8両編成」の新型車両で置き換えることになりました。6300形が営業運転を開始したのは1993(平成5)年ですから、実に29年ぶりの新型登場となります。

最初の編成がデビューするのは2022年5月14日(土)。今年度末までに13編成を導入する予定です。余談ですが、2月現在、三田線では8両編成対応のためホームドアの更新・増設や駅施設の改修が行われており、デビュー後は6500形だけでなく、他社の8両編成も乗り入れを開始します。

コンセプトは「スマート+コンフォート」

6500形の正面顔。直線的な形状が印象的です。行先表示は取材中、一時的に「6500形デビュー!!」に切り替わりました

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6500形は「スマート+コンフォート」をコンセプトとする基本デザイン構想に沿って開発されており、その造形はスマートかつ無駄のない機能美を感じさせるものとなっています。

外観は先頭部も含めシンプルな箱型で、デザインが発表された頃からその形状が話題になっていました。行先表示器や前照灯なども「視覚的なノイズとなる要素を極力抑えた収まり」としており、優先席のマークなども見やすさに配慮して総合的に配置されています。

車体側面の行先表示器
車体側面の表示類もシンプルに。パンタグラフは2号車・6号車に設置されており(西高島平方が1号車)、整備時は4両+4両への分割ならびに簡易運転台による自走が可能です

車内は袖仕切りや扉にガラスを多用し、明るく見通しの良いデザインに。色は外観同様に三田線のラインカラーである「ブルー」を用い、金属の素材感と組み合わせることで、車両全体での統一性を演出します。

車内は透明なガラスを多用することで明るく見通しのいいデザインに
6500形の運転台