2022年2月21日(月)、香川県の多度津工場で2代目「伊予灘ものがたり」の報道公開が行われました。

昨年12月に引退した初代「伊予灘ものがたり」からデザインを継承しつつ、より快適な空間を提供できるよう設備面でのブラッシュアップが図られました。寒冷地仕様のキハ40系(キハ47形)を改造した初代とは異なり、2代目はキハ185系をベースに改造。編成両数も2両から3両に増え、特急列車に格上げされます。

列車のコンセプトは『レトロモダンな車内で大切な人と過ごす、上質な非日常空間』――”愛媛県のこだわり【食、景色、伝統工芸】を楽しみながら、人々の温かさにふれる、ここにしかない鉄道旅-ものがたり-“が楽しめる観光列車です。

1号車・2号車は「いつも手を振って下さっている地域の皆様にこれからも愛される車両であるよう、号車の愛称名や室内イメージは初代『伊予灘ものがたり』のデザインを踏襲」していますが、今回から新たに加わる3号車については「大切な人と過ごす時間と空間」がコンセプト。定員8名のグリーン個室「Fiore Suite(フィオーレスイート)」を設置しています。

早速車両外観や室内の様子を見ていきましょう。

車両外観

1号車 キロ185-1401号「茜(あかね)の章」
2号車 キロ186-1402号「黄金(こがね)の章」
3号車 キロ185-1403 「陽華(はるか)の章」

外観は伊予灘の夕景をモチーフとしたシンボルマークや茜色と黄金色のカラーリングで、側面に大きく描かれた環デザインのヱ雲(えぐも)などを引き継ぎました。初代車両はあくまでラッピングでしたが、2代目「伊予灘ものがたり」はJR四国の車両で初めて全面にメタリック塗装を施しているのも特徴です。ヘッドマークはLEDのバックライトでシンボルマークが浮かび上がる仕様となっています。