滋賀県大津市。石山寺と坂本比叡山口を結ぶまでを結ぶ14.1kmの軌道路線―――京阪電気鉄道 石山坂本線。

この石山坂本線で2月26日から、比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>統一デザイン車両(600形 619-620号車)を走らせる。デザインは、GKデザイン総研広島が担当した。

石山坂本線 600形 619-620号車に施したデザインは、びわ湖をイメージした濃紺色をベースとし、車両側面には「びわ湖の水面の揺らぎ」をモチーフにしたパターン。

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車両前面は、比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>観光ルートの「ひえい」「叡山ケーブル」「比叡山内シャトルバス」各車両と共通性のある「光の廻廊」をイメージしたゴールドの環をダイナミックに配したデザインに。

統一したデザインの世界観を創り出すことで、観光ルートの明確化を図っている。

この統一デザイン化は、比叡山観光の振興を目的として組織された比叡山振興会議に参画する京阪電気鉄道(京阪電車)が、伝教大師最澄1200年魅力交流の一環として施した策のひとつ。

比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>統一デザインの仲間たち


◆叡山電車 ひえい (叡山電鉄)―――2018年にデビューした、叡山本線を走る観光列車。叡山電車の2つの終着点にある「比叡山」と「鞍馬山」の「神秘的な雰囲気」や「時空を超えたダイナミズム」といったイメージを「楕円」というモチーフで大胆に表現し、側面に配されたストライプは比叡山の山霧をイメージしている。


◆叡山ケーブル(京福電気鉄道)―――ケーブル八瀬~ケーブル比叡の1.3kmを結ぶ、高低差日本一(561m)のケーブルカー。2021年3月20日より統一デザイン車両を運行中。


◆比叡山内シャトルバス(江若交通)―――比叡山頂~横川間の7.2kmを結ぶ比叡山内シャトルバス。2021年3月20日より統一デザイン車両を運行中。


◆坂本ケーブル連絡バス(江若交通)―――京阪電車 石山坂本線と接続する坂本ケーブル連絡バス。2022年1月1日より比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>統一デザイン車両を運行中。