※2022年3月撮影

トップ画像は、JR東海飯田線田本駅、集落に向かう道の飯田線を見下ろす場所から。駅から集落まで細い山道を登って20分という正に秘境駅です。

木造駅舎愛好家として、筆者は飯田線の小和田駅などに積年興味を抱いてきました。飯田線は好きなので、これまでに何度も豊橋駅~辰野駅間に乗っています。でも筆者は「ビビり」。周囲に人家の無い秘境駅に下車して何時間も一人で過ごすのは無理でした。

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2015年8月、ふだんガラガラの飯田線下り方面に乗っていました。突然天竜峡駅から凄い数の団体が乗車。点呼を終えた添乗員の方に訊いたら「秘境鉄道巡りツアー」で、飯田線は為栗駅まで乗って、天竜橋を渡り徒歩で信濃恋しを眺めながら県道のパーキングまで案内するとのこと。この日は観光バスで明知鉄道の明智駅まで移動して明知鉄道に乗る予定というなかなかハードなスケジュール。

筆者の鉄道旅は常に一人。しかし「予め予定を組まれたパッケージツアーに参加すれば一人ではなくなる」というシンプルな解決策があることに遅まきながら気がつきました。

そもそも、筆者は小学校3~4年生の担任教師から「たった一人で遠足の弁当を食べさせられる」という理解できないイジメに遭って以来、集団行動が大キライになりました。いわゆる「ツアー」というものに参加したことが無い人生を66年間過ごしてきたのです。

情報として2010年ゴールデン・ウィークに開催された団体臨時列車による「飯田線秘境駅探訪ツアー」がとても好評で、継続的に進化しながらリピーターを集めて続いていることは知っていました。2019年には各国外国人が選ぶ「COOL JAPAN」にも選ばれるほどの人気です。「飯田線秘境駅」駅弁にも急行「飯田線秘境駅号」は描かれていました。

コロナ・ウイルス感染拡大のまん延防止等重点措置の終了後、筆者は、2022年3月26日(土)の急行「飯田線秘境駅号」のきっぷを買いました。これで準備OKです。

26日朝9時半に豊橋駅改札でJR東海の方と待ち合わせました。以降の撮影は指示に従って行っています。

※2022年3月撮影

秘境駅号の待つホームは凄い人です。

※2022年3月撮影

JR東海の皆さんがツアーを盛り上げています。

※2022年3月撮影

9時50分豊橋駅を出発。JR東海豊橋運輸区の皆さんもお見送りしてくれました。

※2022年3月撮影

では、急行「飯田線秘境駅号」の鉄道旅、始まりです。

※木造駅舎などJR東海さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※筆者がプライベートな鉄道旅で撮った過去のスナップも使用します。

※他のコラムでも使用した写真もあります。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)