労働力不足問題の解決を目指し、複数のSaaSを展開する「うるる」(東京都中央区)が開発・運営する電話代行サービス「fondesk」(フォンデスク)は、ことし4月に新卒入社をひかえる学生、入社2~5年目を迎える若手社員、リタイアにリアリティを持つ55~65歳社員、企業の人事・総務担当社員に対し『働き方とキャリアプランについての大調査』を実施。

中長期的な将来を見すえて働き方を「選べるようになりたい」と考える2022年度の新入社員を「働き方ビュッフェ世代」と命名した。

「働き方ビュッフェ世代」と命名した理由

2022年度新入社員の約7割が社会人として働き始める以前から、自身は「65歳以降も働く必要がある」と感じている。

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将来を見すえて、「働き方を選べるようになりたい」という意向が明らかに。

同調査の結果を通じ、2022年4月に新卒入社を控える学生は、65歳以降も働く必要があると感じているいっぽうで、65歳以降も働くことに不安を抱えていることが判明した。

この結果から、「長く働くこと」を踏まえて、スキルの獲得や暮らしとの両立のために、「働き方を選べるようになりたい」と考える傾向があることがわかった。

「fondesk」は、入社時から働き方を選べる環境があることを、もっとポジティブにとらえてほしいという思いから、2022年度新入社員を「働き方ビュッフェ世代」と命名した。

「働き方についてどう考えているか」調査実施の背景

2022年の4月は「改正育児休業法」の施行、「在職定時改定」による制度の開始など、人材不足を補うための「働きやすさ」に影響する制度改革が目白押し。

いっぽう、高齢化とあわせて2022年以降大卒人口が急激に減少することから、企業はますます採用難に直面することが考えられる。

社会的な変化の波のなかで、働き手や企業は働き方についてどのように考えているのか、働きやすさを推進する「fondesk」が調査を実施した。

―――そこであらためて、​​「働き方ビュッフェ世代」とは。

​​「うるる」が考える「働き方ビュッフェ世代」とは、次ような志向を持つ、2022年4月に新卒として社会人になる世代のことを指すという。

社会人として働き始める以前から「自身は65歳以降も働く必要がある」と感じており、長く働くために「スキルが必要」だと考えている世代

2022年4月に新卒入社を予定している全体(n=421)の67.7%は、社会人として働き始める以前から、自身は「65歳以降も働く必要がある」と感じている。

いっぽうで、63.9%が「65歳以降も働き続けることに不安を感じている」と回答し、59.7%は入社前の3月時点で「今後のキャリアプランやライフプランを既に検討している」との状況が明らかに。

また全体の76.7%は、今後の社会人生活においてキャリアを積むには「“これは自分のスキルだ”と自信を持って言える確固たるスキルが必要だ(あるいは欲しい)」と思っていることも判明。

スキルが必要な(あるいは欲しい)理由としては、32.2%(n=323)が、スキルがないと「定年退職後にそもそも職に就けない不安があるから」と回答している。

2022年4月入社の新卒は、長く働かなければならない将来に対して、早い段階から“自分自身で備えたい”と考えている世代であるといえるかも。

新卒入社後の研鑽に高いモチベーションはありつつも、入社前から転職も視野に入れている世代

新卒が就職先に求めることとしては「社内での昇進・昇格」(41.6%)や「収入を上げること」(48.2%)よりも、「自身の専門性やスキルを磨くこと」(59.1%)と「充実した人間関係を得ること」(54.9%)が上位にランクイン。

職場での経験が、どれだけ自分自身の身になるかを重視していることが判明した。

また、全体の60.6%が入社前から「転職に興味がある」と回答し、理由として「ライフプランに対して収入に不安がある」ことや「環境を変えることで専門性やスキルをより磨きたい」ことを挙げていることから、将来に向けて着実にスキルを獲得し、自身の理想とするライフプランを実現することへの意欲的な姿勢がうかがえる。

時短勤務に対する関心は男性が女性を上回る結果に 男女ともに「時間の使い方」への関心が高い世代

2022年4月入社予定の会社に「入社を決めた理由」を聞いたところ、「時短勤務制度」や「フレックスタイム制度」など時間に関わる制度については、男性が女性を上回る結果に。

かつて「女性の社会進出」を目的として導入が推進された制度について、男性が取得に前向きであることからも、男女共に「働く時間に融通が利く」環境下で、仕事とプライベートの両立を目指すことが一般的になってきている可能性があることがわかった。

55~65歳に聞いた “長く働く”ために実際に必要なこと

いっぽうで、実際に65歳以降働くことにリアリティを持つ、2022年3月時点で55~65歳の方(n=431)にも調査を実施したところ、65歳以降の不安を軽減して長く働くことのできる働き方としては「時間の融通が利く」が約7割(67.1%)に及んでいる。

先述のとおり、“長く働く必要がある”と感じる新卒も、どのような働き方なら長く働けそうかという質問に対し、57.7%が「働く時間に融通が利く働き方」、49.6%が「働く場所に融通が利く働き方」と回答しているが、新卒が想像するよりも、「時間の融通」は長く働き続ける上で特に重要視されている、といえそう。

しかしながら、企業の人事・総務担当社員からは「柔軟な働き方を実現する制度導入に前向き」ではあるものの、コミュニケーションの希薄化やオフィスへの問い合わせ対応などから、決断を悩んでいる声も聞こえてくるのが実情だ。

若手のモチベーションに重要な「対面のコミュニケーション」

新卒にとって世代の近い先輩となる2022年4月で社会人2年目~5年目を迎える若手社員のうち、78.1%が「仕事のモチベーションを維持するために、人との対面のコミュニケーションが必要」と回答(n=425)している。

オンラインによる業務環境だけが働くうえで大事とは、一概には言い切れず、重要なことは「働き方を選べること」であるといえる。

企業も働き手も「働き方を選べる」環境を整備すべきという意見が合致

2022年4月からは「在職定時改定」の制度が新たに開始することもあり、年金を受給しつつも長く働くことを視野にキャリアを積む傾向はますます高まると考えられ、オンラインを活用した柔軟な働き方へのニーズも増えることが予想される。

いっぽうで、モチベーションの維持や社内のつながりなどの観点からは、オフラインでの業務が求められている。

同調査は、オンラインとオフラインのどちらかに偏るのではなく、働く人が目的にあわせて働き方を選べる「多様な働き方」を推進することが、働き手の抱える「長く働くことへの不安」の解消につながり、労働人口が減少する現代におけるひとつの解決策となる、という示唆を得られる結果となった。

大事なことは、働き方を“選べること” 「育てよう。働く私たちの変化の芽」

コロナ禍で制度を変更した企業は88.4%。「fondesk」はコロナを機に手にした多様な働き方を推し進めることと、そうした働き方からうまれた「変化の芽」をみんなで育てていくことを目指し、WEB ムービーを公開しているから、気になる人はチェックしてみて↓↓↓

fondesk(フォンデスク)ができること

「fondesk」は、会社宛ての電話を社員の代わりに受け、チャットやメールで内容をお知らせするサービス。

オペレーターが代わって電話の要件をうかがい、受電内容を、Slack、Chatwork、Microsoft Teams、LINE、LINE WORKS、Google Chatなど、ユーザーが使うツールに通知する。

受電内容がチャットやメールに履歴として残るため、何度もかかってくる営業電話など、対応不要な電話番号を可視化できる。

導入企業の担当者からは、「無駄な電話が多かったことに気づけた」「業務に集中できた」「新入社員からのウケが良い」などの声が寄せられているという。