日が傾きかけた武蔵野線 三郷駅を通過して、タタタタタタタ………と駆け抜けていく茶色いタンク車を連ねた貨物列車。

先頭に立って引っ張るのは、仙台総合鉄道部所属のEH500形電気機関車。この日はその8号機がヘッドライトを灯してやや余裕の表情? で駆け抜けていった。

この列車、貨物列車好きにはよく知られている、通称 安中貨物。

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午前中に福島県いわき市小名浜の福島臨海鉄道 小名浜駅を出て、常磐線・武蔵野線・高崎線・信越線を経て、群馬県の安中駅へとむかう。安中駅につくのは17時過ぎ。

なにを運んでいるかというと、東邦亜鉛という会社で使う亜鉛精鉱や亜鉛焼鉱など。東邦亜鉛 小名浜製錬所から安中製錬所へむけて、こうした鉱石類をほぼ毎日、運んでいる。

逆に、安中から小名浜への返しは、基本的に空便の返空。

画像↓↓↓は、常磐線 松戸車両センター我孫子派出所 の線路脇でみえた安中貨物。

2021年夏の風景で、画像↑↑↑とは違う貨車 トキ25000。この貨車の違いや、歴代けん引機、専用貨車誕生の歴史などについては、またこんど。

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