鉄道BIG4のダーリンハニー吉川正洋さんらが全国鉄道をぶらりひとり旅して回る。そんな「新・鉄道ひとり旅」も179回目を迎えます。スカパー!「鉄道チャンネル」(Ch.546)での放送は2022年6月4日(土)夜10時から。今回は岡山県の総社駅と広島県の神辺駅を結ぶ「井原鉄道」に乗車します。

実は井原鉄道に乗るのは今回が初めてではありません。2015年6月に放送された「新・鉄道ひとり旅 #11」でも同地を訪れており、当時は神辺駅から総社駅方面へ乗り通しました。今回は逆に総社駅から神辺駅へと向かうルートを辿ります。

41.7キロの井原線を運営する第三セクター

井原鉄道は岡山県や地元企業が出資して設立した第三セクターで、総延長41.7キロの井原線を運営しています。

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ただし総社―清音駅間はJR西日本の伯備線と線路を共有しており、架線下で井原鉄道の気動車「IRT355形」とJR西日本の電車がすれ違う、というちょっと珍しい光景が見られることでも知られています。

清音駅から井原鉄道の路線に入り、33パーミルの急勾配を上って高架区間へ。井原線は大部分が高架化されており、吉川さんも「景色が見やすくて気持ち良い」と太鼓判を押すほど。それゆえ写真の撮影などは少し難しいですが、高梁川橋梁を渡るところなどは、車内外どちらから見ても絵になります。

アート列車とスタートレインにも乗車!

今回の目玉はやはり、最近登場した「スタートレイン」や「アート列車」でしょうか。

スタートレインは2022年2月22日から運行を開始した特別企画車両。井原鉄道が保有する車両1両が、車内ロングシート化改造工事にあわせ、天文王国おかやまの魅力を内外へ発信する観光列車に生まれ変わりました。星座や地域の観光素材が描かれる、幻想的な車両と出会った吉川さんの反応は……?

一方の「アート列車」は2021年3月21日から運行を開始したラッピング車両。車内外に大原美術館(倉敷市)の名画を43作品54点ラッピングしています。モネの「睡蓮」などを見て回りながら、吉川さんも「列車の中が美術館です」と感嘆の声を漏らします。

総社から神辺へ向かう41.7キロの旅路、途中で圀勝寺の椿を見に立ち寄ったり、井原駅で「デニムそうめん」に驚いたりと、いつもの寄り道も健在。のどかな沿線を美しいラッピング車両で行く井原鉄道ひとり旅、ぜひお楽しみください。