ホームで発車ベルを鳴らして、車掌室に戻ってドアを閉める

こちらは最新鋭のシミュレーター。車内信号のATC(自動列車制御装置)線区を想定。信号は運転席に表示され、施設側には信号がありません

岩倉高には1993年、「電車シミュレーション室」が開設されました。同校のシミュレーターは、運転操作にCG(コンピューターグラフィクス)の動画が連動する本格派です。

運転士のハンドル操作は皆さんご存じでしょうから、今回はガイド役の岩倉高生に車掌の正式なドア扱いを教えてもらいましょう。

まずは出発時。いったんホームに降りて発車ベルを鳴らし、車掌室に戻ります。そして、車掌室の窓から顔を出して乗降が終わったかを確認してドアを閉めます。

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次に駅への到着時。ドアを開ける前にホームの停止位置目標で、列車がきちんと決められた位置に停車したかを確認します。岩倉高のシミュレーターは、〝ホームからの列車はみ出し〟も設定されているので、確認を怠るとブザーが鳴って大慌てになります。

車掌体験の一コマ。車掌室の窓から顔を出して停止位置目標で列車の停車位置を確認します

「乗ってみたい列車『East i』」

前編に続き、参加者に感想を聞きましょう。横浜市から参加した親子連れ。小学6年生の男の子は「めっちゃ良かった」と大興奮。乗ってみたい列車は「East i(イーストアイ)」と答えてくれました。

East iは、ご存じJR東日本の新幹線電気軌道総合試験車。事業用車なので簡単には乗れません。「将来は鉄道会社で働きたい」と話していたので、ぜひJRに入社して、East iを走らせてくださいね。