終電後に出発 夜のトンネル内を歩く

鉄旅オブザイヤー2019グランプリのツアー「超低速スノータートル『ナイトタートル~夜のトンネル探検』」夜のトンネル探検』」のワンシーン(写真:北越急行)

次にほくほく線の魅力。ほくほく線に観光列車はありませんが、鉄道ファンや観光客を呼び込む知恵があります。〝観光・ほくほく線〟を知らしめたのが、2018年と2019年に催行されツアー「超低速スノータートル『ナイトタートル~夜のトンネル探検』」です。

時速5~10キロの超低速列車・スノータートルで、夜のトンネル探検に出発します。普段、列車内のトンネル内は真っ暗で何も見えません。でも内部はどうなっているのか、ファンは興味津々です。

ツアーは、鉄道利用の魅力的な旅行商品を顕彰する「鉄旅オブザイヤー2019」で、最優秀賞のグランプリに選ばれました。

「開業25周年記念列車オールスター号」

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そうした実績をもとに開業25周年の今年、送り出すツアーが「記念列車オールスター号」。六日町―犀潟間往復で、行きは「超快速スノーラビットゆめぞら」、帰りの犀潟~まつだい間は「超低速スノータートル」と、同じ車両ながら列車名と運転速度を変えます。

途中下車のまつだいでは、松代工務区を見学。ラストのまつだい~六日町間は、光や音でほくほく線を表現する「芸術祭列車」になります。オールスター号は7~9月に3回運転。すでに申し込みを締め切っていますが、北越急行は今後もさまざまな列車を運行するそうなので、気になる方はぜひホームページをチェックしてみてください。

ほくほく線沿線には、松之山(十日町市)、ゆきだるま(上越市)といった温泉郷もあります。1泊2日の行程を組めば、沿線の魅力をより深く知ることができるでしょう。

記事:上里夏生