国交省は2022年9月12日、第21回「日本鉄道賞」の受賞者を発表しました。

大賞に輝いたのはJR東海「飛騨・南紀の魅力も満載 国内最速 新型ハイブリッド車『HC85系』」です。HC85系はハイブリッド方式で国内最速の時速120キロを実現した新型特急車両で、2022年7月に高山本線「ひだ」号でデビューしました。12月からは富山行きにも充当されます。

選考理由については、環境負荷の改善、車内外の静粛性や快適性・乗り心地の向上が顕著であること、また内装の工夫や沿線地域の伝統工芸品の展示の設置、バリアフリー設備の充実などが挙げられ、「美しい地方鉄路の旅路を楽しむ車両として、快適な旅客サービスを提供するための優れた工夫」が見られるとされています。

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そのほかにも、JR東日本「水素ハイブリッド電車HYBARIの開発 ~日本初の水素をエネルギーとする鉄道車両~」や小田急電鉄「全国初『小児IC運賃を全区間一律50円化』~子育てしやすい小田急沿線の実現に向けて~」、東京メトロ「列車混雑計測システム ~鉄道業界初!デプスカメラと人工知能(AI)を用いて列車内の混雑率を号車ごとにリアルタイム算出~」に特別賞が授与されました。

日本鉄道賞は「鉄道の日」創設の趣旨である鉄道に対する国民の理解と関心を深め、国民の強力な支持を得るとともに、鉄道の一層の発展を期することを目的とした賞で、鉄道に関する優れた取り組みを表彰しています。

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