多様性が叫ばれるいま、「自分らしく」「新しい暮らしへ」「ゼロからスタート」といったマインドで、起業や移住へとステップアップする人たちが増えている。

そんなトレンドのなか、福島県浜通りエリアを新たな生活拠点に選ぶ人たちもいる。彼ら彼女らはなぜ、福島県浜通りエリアを選ぶのか。ひとつの調査からその「個人が挑戦できる可能性」がみえてきた。

(画像↑↑↑は福島県双葉郡浪江町の福島水素エネルギー研究フィールド)

福島12市町村(浜通り地域)に吹く移住・支援・起業トレンド

東日本大震災で避難指示などの対象となった市町村―――田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村の福島12市町村は、この場所で地域に根ざし、「新しいコトづくり」に取り組む人たちが少しずつ増えている。

東日本大震災から10年以上経ったいま、復興工事等は98%の箇所で事業着手され、94%の箇所で完成している。

こうした動きにあわせ、失われた浜通り地域の産業を回復するための国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」が展開されるなどで、起業・創業を積極的に受け入れている。

(画像↑↑↑は福島県南相馬市鹿島区の夏)

大規模なプロジェクトだけでなく、コミュニティスペースを立ち上げたり、飲食店を始めたり、地域の未来をつくるような生業を起こす人が、ここ福島12市町村に移住し始めている。

最大200万円支給、全国最高クラスの支援制度

福島12市町村では、全国(福島県内からの転入は対象外)からの移住者を対象に、最大200万円支給する全国最高クラスの支援制度を用意。

また1年で最大5回、就職面談や現地での先輩移住者訪問、物件探しに使える福島12市町村への往復交通費を約半額補助する支援もあるから、気になる人は公式サイトをチェックしてみて↓↓↓
https://mirai-work.life/

県や各市町村でも充実した支援制度やサポート体制を用意。「あなたがチャレンジしてみたいプロジェクトの第一歩を福島12市町村で始めてみませんか? あなたの理想の働き方と暮らしを、福島12市町村は応援します」という。

そして、最新の調査結果が興味深い↓↓↓

福島県で起業するなら「復興支援」「地域活性化」

福島イノベ機構ふくしま12市町村移住支援センターは、20~30代の一般男女500人を対象に、起業に関するインターネットパネル調査を実施。

起業を考えている若い世代に対して、検討している分野、起業したい理由、場所など幅広く聞いたところ、起業したい理由は「自由に働きたい」「収入を増やしたい」という人が多いなか、「人生経験として」「自分の強みを生かしたい」など、人生における新たなチャレンジとして起業を考えている人もいることがわかった。

また検討している分野は「IT・情報通信」が1位と、先端産業への関心が高く、20代と30代の年代別で、起業したい分野の違いも明らかに。

起業したい場所は、首都圏派と地方圏派がほぼ同数という結果になり、福島県での起業についての印象も調査したところ、「チャレンジできそう」と思う人が多いこと、福島県で起業するなら「復興支援」「地域活性化」に携わりたい人が多いことがわかった。

いっぽうで、起業資金の用意や事前準備に不安を抱える人も多いことが明らかに―――。

こうした起業ニーズにマッチするエリアのひとつが、福島12市町村。最大200万円支給、全国最高クラスの支援制度で暮らし・仕事をサポートする福島12市町村に、彼ら彼女らは注目しているという。