空気が澄み、夜の光が一層きらめく季節。静岡市の冬のイルミネーションが、2025年11月21日(金)から一斉にスタートします。メイン会場の葵スクエア・青葉シンボルロードでは「おまちハートファンタジー」が開催され、街なかが無数のハートのオブジェで彩られる、絶好のフォトスポットになります。
しかし、静岡の夜の魅力はそれだけではありません。市内には「日本夜景遺産」に認定された日本平をはじめ、清水港のイルミネーション、駿府城公園のライトアップまで、多彩な夜の風景が広がっています。この記事では、静岡市のきらめく冬の夜を満喫するための情報を徹底ガイド。最後は、冷えた体を温める名物「静岡おでん」までご紹介します。

静岡の冬、ハート推しのイルミネーション「おまちハートファンタジー」

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静岡市の冬を彩るメインイベントが「おまちハートファンタジー」です。空気が澄んで夜景がより鮮やかになるこの季節、市内最大の冬季イルミネーションが始まります。

開催期間と点灯時間:2026年2月まで開催!

実施期間は2025年11月21日(金)~2026年2月15日(日)まで。点灯時間は基本的に16:30~22:00ですが、クリスマスや年末年始を含む2025年12月13日(土)~2026年1月12日(月・祝)の期間は、24:00まで点灯時間が延長されます。

場所と見どころ:まさに光の並木道

会場は葵スクエア・青葉シンボルロード。南北に約500mもの長さがある公園全体が、光の並木道や多彩なオブジェで彩られます。見どころは、葵スクエアの「ハートアーチ」や、静岡市役所・静岡庁舎の「ウォールイルミツリー」、そして「青葉シンボルロードイルミネーション」で構成される光のアートです。

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初日は点灯式が!週末は関連イベントも

イベント初日の11月21日(金)17:00からは、葵スクエア特設ステージで点灯式が実施されます(点灯は17:20頃予定)。また、期間中の週末には「おまちステージ」と題した関連イベントも開催。軽音楽、ダンス、コーラスなどが、しずチカ(静岡駅北口地下広場)、葵スクエア、ARTIEといった会場で披露されます。

アクセス方法
会場の葵スクエア・青葉シンボルロードは、JR静岡駅や静岡鉄道の新静岡駅からほど近い場所に位置しています。東海道新幹線やJR在来線、静岡鉄道のいずれを利用してもアクセスしやすいのが特徴。
【所在地】静岡市葵区呉服町二丁目 地先外

まだまだあるぞ静岡のキラキラ!市内イルミスポット巡り

清水港 海と光の空間 Sea Light Harbor(イメージ)

「おまちハートファンタジー」以外にも、静岡市内では魅力的なライトアップが実施されます。

清水港:ちびまる子ちゃん35周年記念スポットも登場

清水港のエスパルスドリームプラザでは「清水港 海と光の空間 Sea Light Harbor」が2025年11月15日(土)~2026年3月1日(日)まで開催されます。アクアドームやイルミネーション迷路、踏むと光るステップなど体験型の演出が満載です。さらに今年は、アニメ「ちびまる子ちゃん」35周年を記念したフォトスポットやモニュメントも登場し、きらめく港の景色と共に楽しめます。照明デザインは石井幹子デザイン事務所が手掛けています。

【場所】静岡県静岡市清水区入船町13-15 エスパルスドリームプラザ本館「SEA-side」1階 海側デッキ、新館「PARK-side」芝生広場、 清水駅(東海道)からバス移動がおススメ。

駿府城公園:世界的デザイナーが手掛けた季節の彩り

駿府城公園の”顔”である東御門・巽櫓では、ライトアップが毎日実施されています。このライトアップは、2022年12月に世界的照明デザイナーの石井幹子氏のデザイン・設計により全面リニューアルされました。基本は歴史情緒を感じさせる白色のライトアップですが、季節に応じた特別プログラムも実施。冬(12月20日~1月10日)は、家康公をイメージした金と紫のライトアップが18:00~22:00で楽しめます。
【点灯時間】毎日、日没時間の15分後~24:00まで

【場所】駿府城公園、静岡駅(東海道)からバス移動がおススメ。

富士山を望む「日本夜景遺産」など、静岡市が誇る絶景夜景の数々!

静岡市は、街なかのイルミネーションだけでなく、雄大な自然と都市の光が融合した「夜景の街」でもあります 。市内には「日本夜景遺産」に認定された、別格のビュースポットが点在しています。

日本平の夜景:「日本夜景遺産」認定、富士山と駿河湾と市街地

静岡市を代表する夜景スポットが「日本平」です。標高307メートルの丘陵地から、眼下に広がる市街地やオレンジ色に煌めく清水港、遠くには富士山や伊豆半島、北側には南アルプスまで360度の景観が望めます。この景色は「日本夜景遺産」および「日本百名月」にも認定されています。

【場所】静岡県静岡市の駿河区と清水区の境界にあり、標高307メートルの有度山を中心とした丘陵地

日本平(イメージ)

日本平夜市:夜景と楽しむマルシェ

この日本平エリアでは、毎月第4土曜日に夜型マルシェ「日本平夜市」が開催されています。飲食や雑貨の出店、音楽ステージなどを、「日本夜景遺産」の美しい景色と共に楽しむことができます。次回は11月22日(土)15:00~20:00に開催予定です。

【開催場所】静岡市清水区草薙673付近、静岡駅(東海道)からバス移動がおススメ。

梶原山公園:「日本夜景遺産」認定、180度の大パノラマ

2019年に「日本夜景遺産」に認定された市内屈指の夜景名所です。標高279mの山頂から、富士山や葵区・清水区の市街地、伊豆半島まで180度の大パノラマが楽しめます。観覧車「ドリームスカイ」や清水港の光、日本平のシルエットが織りなす地形豊かな静岡夜景を堪能できます。

【場所】梶原山公園 山頂エリア(標高279m)、静岡駅(東海道)からバス移動がおススメ。

梶原山公園(イメージ)

薩埵峠:歌川広重の世界と現代の光

歌川広重「東海道五十三次」でも知られる由比エリアの観光名所です。展望台からは、湾曲する駿河湾の海岸線に沿った市街光、眼下には東名高速道路とバイパスが交差する光、そして晴天時には正面に富士山のシルエットが望めます。

【所在地】静岡市清水区由比西倉澤、静岡駅(東海道)からバス移動がおススメ。

薩埵峠(イメージ)

三保真崎海岸:車中鑑賞OKの穴場

三保松原から程近い海岸で、地元カップルも訪れる穴場的スポット。海岸沿いにスペースがあり、車中からの夜景鑑賞が可能です。対岸の興津埠頭の光や、地球深部探査船「ちきゅう」の寄港時には「光の城」のような輝きが印象的です。

【所在地】静岡市清水区三保2381-3、清水駅(東海道)からバス移動がおススメ。

三保真崎海岸(イメージ)

高山・市民の森:12月限定のクリスマスツリー

四季折々の自然に触れられる施設で、山頂の展望台からは絶景が望めます。12月の特定日(6日、7日、13日、14日、20日、21日、24日、25日、27日、28日、31日)には、期間限定で夜間のクリスマスツリーライトアップが実施されます。静岡市内をほぼ全域見渡せる山頂で、知る人ぞ知る夜景を楽しめます。
【点灯時間】17:00~20:00頃

【所在地】葵区水見色 高山・市民の森 星の展望台付近、静岡駅(東海道)からバス移動がおススメ。

ちょっと疲れた。そんな貴方にホッコリ「おでん」

イルミネーション会場の青葉シンボルロードに隣接するのが「青葉おでん街」と「青葉横丁」です。
歴史ある静岡グルメ「静岡おでん」などを求め、地元市民や観光客で賑わいます。「青葉おでん街」は赤提灯が艶やかでフォトジェニックな景観、「青葉横丁」は歴史の深さを感じるノスタルジックな世界観が広がっています。イルミネーションで視覚を楽しんだ後は、静岡おでんで嗅覚や味覚を満たすのも一興です。

「静岡おでん」のイメージ (画像:静岡おでん祭実行委員会)

青葉おでん街へのアクセス
「おまちハートファンタジー」会場の青葉シンボルロードに隣接しており、JR静岡駅や静岡鉄道の新静岡駅からもアクセスしやすい場所にあります。
【所在地】青葉おでん街:静岡市葵区常磐町2-3-6 青葉横丁:静岡市葵区常磐町1-8-7

青葉おでん街・青葉横丁(イメージ)

「おまちハートファンタジー」概要

【実施期間】 2025年11月21日(金)~2026年2月15日(日)
【点灯時間】 16:30~22:00※2025年12月13日(土)~2026年1月12日(月・祝)は、24:00まで点灯
【設置場所】 葵スクエア・青葉シンボルロード(静岡市葵区呉服町二丁目 地先外)、静岡駅から徒歩約12分·新静岡駅から約徒歩7分

JR静岡駅からの「夜景めぐり」アクセスの例

今回ご紹介したスポットは、JR静岡駅や新静岡駅を起点に楽しむことができます。
・駅チカで楽しむ(徒歩圏内): おまちハートファンタジー(葵スクエア・青葉シンボルロード)> 駿府城公園 > 青葉おでん街/青葉横丁

・電車・バスで少し足を延ばす(清水エリア): 清水港 Sea Light Harbor(JR清水駅からバス利用)> 三保真崎海岸(JR清水駅からバス利用)

・バスや車で山を登る(絶景夜景エリア): 日本平(JR静岡駅からバス利用)> 梶原山公園(JR静岡駅からバス利用)

ハートのイルミネーションで街が彩られる「おまちハートファンタジー」、富士山を望む雄大な「日本平夜景」、そしてレトロな提灯が灯る「青葉おでん街」。静岡市の冬は、ロマンチックな光景からノスタルジックな風情、息をのむような絶景まで、あらゆる夜の魅力が詰まっています。この冬は、東海道新幹線でJR静岡駅を訪れ、きらめく静岡の夜景めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(画像:静岡市)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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