JRグループは2023年1月6日、年末年始期間(12月28日~1月5日)のJR旅客6社輸送実績を発表しました。

特急・急行列車の輸送量は上り・下りあわせて約983万人。対前年比110%、コロナ禍前の2018年度比で84%となりました。まだコロナ禍の影響が残るものの、全体的にはおおむね回復傾向が続いています。

空港特急は前年比大幅増も、2018年度比では6~7割

入国制限や水際対策が緩和されたことにより、空港特急「成田エクスプレス」は9万8千人が利用しました。前年比1828%(下り1782%、上り1883%)と大幅な回復となりましたが、2018年度比では69%です。

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JR西日本の関西空港線を走る空港特急「はるか」の利用者数は、上り・下り合計で5万1千人です。傾向は成田エクスプレス同様で、前年比2053%(下り1530%、上り3104%)と大幅な回復となりましたが、2018年度比では60%にとどまります。

昨年開業した西九州新幹線の利用実績は?

2022年9月23日に開業した西九州新幹線(武雄温泉~長崎)の年末年始期間利用者数は、上り・下り合計で7万1千人です。

長崎本線 諫早~長崎間の特急「かもめ」利用実績と比較すると、前年比で146%、2018年度比で102%です。特急と新幹線では運行区間も異なるため、あくまで参考値にとどまりますが、コロナ禍前を越える実績となります。

(成田エクスプレスに使用されるE259系 写真:くろまく / PIXTA)