「非常に画期的だし、ぼくが麻布大学の学生だったらうらやましい」

ここは神奈川県相模原市。JR横浜線 矢部駅から歩いて4分の広大な敷地で、獣医 動物 健康 食 環境の最先端をひとつのキャンパスでじっくり学べる場―――麻布大学。

麻布大学の教授がそういうプログラムは、全国大学で唯一文部科学省の令和2 年度「知識集約型社会を支える人材育成事業」の『メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム』採択された「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」(麻布出る杭プログラム)。

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なんと、学部1年生から研究室に入って「本物の研究」にチャレンジできるという。

立ち上げから3年。「早く研究分野の第一線に立ちたい」という想いで「麻布出る杭プログラム」に飛び込んだ学生たちと、いっしょに走る教授陣に、麻布大学だけにあるアドバンテージや学ぶ楽しさを聞いた。

今回は、大学院進学をめざす獣医学部 獣医学科 4年の益本葵さんと、“伴走者”の伊藤潤哉教授(分子生殖科学)に聞いてみた。

研究テーマは「ミネラルは元気な精子に必要か」

まず益本さんが参加する研究プロジェクトについて。研究テーマは「ミネラルは元気な精子に必要か」。

これまで、精子凍結や体外受精、人工授精といった生殖技術が開発され、希少動物の保護や家畜の効率的生産等に応用され、その技術はわれわれヒト(人間)の生殖医療(不妊治療)にも応用されている。

実際に2018年のデータでは、日本の新生児の約16人に1人が体外受精由来で生まれ、生殖技術は少子化の抑制にも貢献している。

この「ミネラルは元気な精子に必要か」研究プロジェクトでは、マウスの精子形成・機能に関わる「亜鉛シグナル」に焦点を当て、その役割を明らかにしていく。

―――そんな研究分野に飛び込んだ益本さんに、これまでの道のりと将来について聞いた↓↓↓

「より早く実験手技や専門的な知識を獲得できる」

「入学時にこの「麻布出る杭プログラム」を知って、大学では勉強に打ち込もうと決めました。

1年生の後期から研究室の活動に参加できるというのは、ほかの大学にはない仕組み。チャンスと思って、新しく生殖学に興味を持ち研究室に入りました。

学部3年で研究室に所属する前に、早く研究室生活を知れること、より早く実験手技や専門的な知識を獲得できることに魅力を感じました。

また、この研究プロジェクトへ参加することで、学部3年での研究室配属後にスムーズに自分の研究を進めることができ、充実度が高くなると考えて参加しました」(益本さん)

「忙しさもすごく充実して楽しめるようになった」

「この研究プロジェクトでわたしはまず、おもにジェノタイピング(PCR)や染色(HE、IF)を先輩学部生や大学院生に教えてもらいました。

どのような目的で行う実験なのか、どのような原理なのか、実験で用いる器具や機器の使い方、得られたデータの示し方など、イチからたくさんのことを教えてくれました。

1年生後期から研究室に入るということで、昼休み(1時間)や1日の授業終了後に研究室へ行って実験するという毎日だったので、レポートや予習・復習をする時間の確保がたいへんでした。

日々の勉強やアルバイトとの両立がかんたんではなかったけど、負けず嫌いなこともあって、すべてをやりきりたい気持ちが強かったので、その忙しさもすごく充実して楽しめるようになっていったと思います」(益本さん)

「大学院へ進学後、バイオ系の研究職に就きたい」

(イメージ画像)

「1年生後期から研究に没頭できる「麻布出る杭プログラム」は、就職活動にも社会へ出てからもこの経験が非常に活かされると実感しています。

実験手技や知識は経験を重ねれば重ねるほど自分の武器になるので、これまでの経験が大きな自信となると思います。

わたしは大学院へ進学後、バイオ系の研究職に就きたいと思っています。

まだ英語に自信がないけど、家族や友人に英語を使った仕事をしている人がいることもあり、いつかはわたしも世界に通用するスキルを身につけて社会課題解決に貢献したいと思っています」(益本さん)

―――そんな益本さんといっしょに走る伊藤潤哉教授(分子生殖科学)は、「麻布出る杭プログラム」のアドバンテージについて、こう教えてくれた↓↓↓

「知識や技術が少ない「まっさら」な状態から研究へ」

「従来の大学は、基礎・専門の講義や実習を履修してから研究活動を始めます。これがほとんどの大学にある進級スタイルです。

麻布大学の「麻布出る杭プログラム」は、1年生後期から研究活動を始められるため、ある意味、知識や技術が少ない「まっさら」な状態からピュアスタートできます。

ここが麻布大学と他大学の違いですね」(伊藤教授)

「すばらしい研究成果や学生自身の成長を実感」

「麻布大学 麻布出る杭プログラムでは、教科書に書いてあることを鵜呑みにせず、自分たちの手で新しい発見をしてみたい! と考える大きな野望を持った学生に参加してほしいと考えています。

「麻布出る杭プログラムでは、教員にもパラダイムシフトを起こしました。たとえば、純粋な興味で参加したプログラムということで、学生も教員も非常にモチベーションが高く、こちらも楽しくいっしょに活動できています。

また1~2年生でも卒論生や大学院生と同等以上に、すばらしい研究成果や学生自身の成長を感じられたことが分かったこともうれしいですね」(伊藤教授)

「大学院も早期修了、生涯年収もアップ」

「麻布出る杭プログラムのアドバンテージは、ほかにもあります。たとえば、4年生で大学院生の授業を先取りし、大学院で1年早く早期修了すると、そのぶん生涯年収も上がります。働ける期間も増えます。

また、自分の興味にあった研究にひと足先に応募して、ほかの学生たちよりも先に研究を始めていくと、その後の“興味ないと思っていた授業”にも、積極的に興味深く取り組めるようになります。

こうしたケースは、研究活動を先に始めたからこそ。普段の授業に対する姿勢にも、いい影響が起きていると実感しています」(伊藤教授)

「自ら動き、問題を解決する力が身につく」

「さらに、動物や生物に興味がある人は、麻布大学に入って入学当時の興味が変わる可能性も大きいです。たとえば、高校生のときは繁殖学に興味がある人なんてほぼいない。高校の教科書にはほとんど書かれていないから。

麻布大学の麻布出る杭プログラムに参加する学生、益本さんもそうですが、入学時には興味がなかった繁殖学に興味が湧き、いろいろな気づきや発見がある。そして自分の進むべき道も自ずとみえてくる。

麻布出る杭プログラムは、多数用意された研究テーマを学生が選んで応募するので、
「自ら動き、問題を解決する」という卒業後の社会においても必要となる能力を身に着けられます。

この能力を生かし、社会の様々な分野で長く活躍できる人材になってほしいと考えています」(伊藤教授)

獣医 動物 健康 食 環境の “いま” がひとつのキャンパスにギュッと!

ここであらためて、麻布大学について。

麻布大学は、1890年に東京獣医講習所として東京市麻布区に創設。1950年に麻布獣医科大学として開学したのがルーツ。

「獣医」「動物」「健康」「食物」「環境」という5つの視点から“地球と共に生きる未来”を描ける人材を育成。他の大学にはない個性と強みがいろいろあることで、国内外・企業・受験生から注目を集めている。

「獣医になりたい!」「動物医療・動物科学のスペシャリストになる!」という人がめざす獣医学部と、「動物や生物、自然環境、生き物のあらゆる分野を深く学びたい!」「医療、食、環境のスペシャリストになる!」という人が集まる生命・環境科学部の2学部がある。

さらに獣医学部には、獣医学科と動物応用科学科の2学科、生命・環境科学部には臨床検査技術学科・食品生命科学科・環境科学科の3学科がある。

また2024年4月には、獣医学部 獣医保健看護学科(仮称)の設置を構想中だから、その最新情報などについては、公式サイトをチェックしてみて↓↓↓
https://www.azabu-vn.com/

キャンパスはJR横浜線 矢部駅から歩いて4分というアクセスのいい駅近の地、神奈川県相模原市にあるひとつのキャンパスに、牛や馬、犬などさまざまな動物が多数飼育されていて「関東でこんなに数多くの種類の動物がいる大学は麻布大学だけ」ともいわれている。

麻布大学だけにある「1年次から研究室に入れるチャンス」

麻布大学は、1年次の後期から研究室に入って、「本物の研究」にチャレンジできる制度「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」がある。特定の条件をクリアした学生が希望して参加できる。

この「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」を活用すれば、大学院の早期修了が可能に。

学部在籍中に大学院の授業が履修できることから、大学院修士課程を1年早く修了して卒業するチャンスも。実際に修了した1期生が、今年から、12名が大学院に進学する。

この早期修了で、1年分の学費も節約できる上に、理系大学院修了者には大きな金銭的メリットがある。

たとえば、学部卒業者と比較して生涯年収で約数千万円も上昇することが、内閣府の調査研究で明らかになっているというから、気になる人は公式サイトをチェックしてみて↓↓↓
https://www.azabu-u.ac.jp/about/program/derukui/post_24.html

麻布出る杭プログラム特設サイトは、こちら↓↓↓
https://www.azabuderukui.info/