最後に残った5300形5320編成(写真:東京都交通局)

東京都交通局の5300形が2023年2月に引退していたことが分かりました。東京都交通局の担当者によれば、車両運用上の都合で最後まで残っていた5300形5320編成は、2023(令和5)年2月23日をもって営業運転を終了したということです。

5300形は1991(平成3)年、北総開発鉄道との相互直通運転開始を機に導入された車両です。車両製造数は8両編成27本。

平成初期の最先端技術であるVVVF制御方式やLED方式の行先表示器などに加え、空調装置を搭載することで浅草線の冷房化率の向上を図りました。東京の『粋』を感じさせる『浅草』のイメージを表現したカラーリングは、後継車両である5500形にも受け継がれています。

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「ありがとう5300形 都営まるごときっぷ」を発売

東京都交通局は7日、5300形の引退を記念し「ありがとう5300形 都営まるごときっぷ」を限定3,000枚発売すると発表しました。発売開始日は3月13日(月)、発売金額は大人700円/小児350円で、都営地下鉄18駅の自動券売機で購入できます。

【発売箇所】
五反田、新橋、浅草橋、日比谷、水道橋、巣鴨、高島平、市ケ谷、馬喰横山、東日本橋、本八幡、上野御徒町、門前仲町、大門(大江戸線)、大門(浅草線)、青山一丁目、都庁前、練馬駅

都営まるごときっぷ(都営交通一日乗車券)は、都営地下鉄、都営バス、東京さくらトラム(都電荒川線)、日暮里・舎人ライナーを1日に限り何回でも乗車できる乗車券です。