東武鉄道は13日、東上線としてはおよそ18年ぶりとなる新型車両「90000系」を公開しました。導入両数は70両(10両編成×7本)で、9000系車両などを置き換えていきます。

【参考】東武鉄道、東上線新型「90000系」今夏デビューへ、亀戸・大師線「1000系」自動運転対応車の製作、大高架化など2026年度は655億円を投資 https://tetsudo-ch.com/13029291.html

斬新な形状に東上線のブルーが映える

新型車両は東上線エリアの人や物流のルーツが荒川や新河岸川の“舟運”にあることに着目し、「地域と人と未来をつなぐ わたし舟」をコンセプトに掲げています。

外観は高瀬舟から着想し、車両前面は下部から反り上がるように丸みを持たせた「逆スラント式」を採用。正面から見ると真四角な印象を受けますが、横から見ると船首のようであり、柔らかな雰囲気を感じさせます。

90000系の顔を正面から。前照灯は車両上部に
逆スラントの角度は5度。車号の色は50000系を思わせるシャイニーオレンジ
下側が引っ込んでいるため、連結器が前に突き出ているように見えます

アルミ製の車体はほぼ無塗装で帯もありませんが、車両先頭部は塗装されており、東上線のラインカラーであるブルーを配しています。乗降扉の窓周りは、フリースペース付近の扉だけ明るめの青色に変更されています。

90000系は全ての車両にフリースペースが設けられているため、どの車両にも明るい青の扉があります

澄んだ水のような透明感あふれる内装

内装は“舟運”をイメージした透明感のあるデザインにまとめられました。

袖仕切り部には立涌柄(たてわくがら、池から水蒸気が立ち上る様子をデザインした日本の伝統柄)、床には枯山水をイメージした柄を、座席には舟体をイメージした木目柄をそれぞれ採用しています。

一般座席。やや緑がかった窓ガラスはUVカット機能を備えたもので、東武で採用するのは初めてといいます
優先席付近、つり革・床面・座席の色を濃くして視覚的に分かりやすくなっています。妻引戸は全面ガラス構造で、衝突防止用のフィルムに川の流れを連想させる柄が採用されました
ドア上には17インチの2画面表示器を設置。乗降扉の窓は下方向に長く伸びています

ガラスを多用し水や川を想起させる意匠を散りばめたことで、車内は開放的で透明感のある空間としてまとまっています。外観では斬新さを押し出していますが、ひとたび車内に足を踏み入れれば、シンプルながら明るく涼やかなデザインで安心感を与えてくれる……そんな新型車両は東上線の沿線住民に、ひいては直通先にどのように受け止められていくのでしょうか。デビューは2026年9月26日の予定です。

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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