ことし2023年の大丸松坂屋百貨店の夏ギフトは、アツい。若年層など、新しいユーザーも増えそうな気配―――。

大丸松坂屋百貨店は、6月1日から店頭でお中元ギフト「2023年 大丸・松坂屋 夏の贈り物」の注文受付をスタートするのにあわせ、東京・南青山ラコレッツィオーネで説明会を開き、大丸松坂屋百貨店 田中直毅 ギフト企画担当、同 渡邉博文 スイーツ担当バイヤー、同 大串和弘 総菜担当バイヤー、同 伊藤友博 サスティナビリティ戦略担当が登壇した。

大丸松坂屋百貨店の2023ギフト戦略に注目

大丸松坂屋百貨店 田中直毅 ギフト企画担当は、「ギフト市場は全体は10兆円規模で、コロナ禍の2020年にいったん下落したが、復調し始めた」と伝え、大丸・松坂屋の2023ギフトの方向性について、こう示した。

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◆商品・サービス―――成長が見込まれる「菓子」を基軸とする。話題性・地域性・希少性を盛り込む。

◆販売期間―――中元・歳暮」期間にこだわらず、通年で商品・サービスを提供する。

◆主戦場・販促―――既存「店頭」「外商」を押さえつつ、ECを主戦場とする。ここにSP資源を傾斜投下する。

◆顧客・ニーズ―――既存顧客を維持、かつ商品・サービスとSPで若年層顧客を開拓する。

こうした指針のなか、新たに立ち上げたのが、映えるスイーツやエリアの人気店などで構成したお取り寄せサイト「GOHOUBI」の内容も充実させ、若年層のアクセス数・購入機会アップを図っていくという。

2023スイーツギフトのトレンド、初出品や限定品など目玉商品は?

大丸松坂屋百貨店 渡邉博文 スイーツ担当バイヤーは、2023スイーツギフトを「行列のできる人気スイーツ」「かわいい・きれい・おもしろいスイーツ」「(紹介したい)地域銘菓・スイーツ」という3つの柱で展開すると伝え、注目の新ラインナップを紹介した。

◆旅の思い出をさくさくのサブレで表現。
〈サブレミシェル〉ヴォヤージュサブレ缶・ケーキサブレ缶詰合せ
税込4,860円

◆ファンを魅了する、フランス仕込みの優雅さ。
〈カフェタナカ〉レガル・ド・チヒロ シュクレ缶
税込5,211円

◆濃厚なのにスッと溶けるトーキョー発のチーズケーキ。
〈Mr. CHEESECAKE〉Mr. CHEESECAKE with Box
税込5,736円

◆選ぶ楽しさ、華やかさで、高まるごほうび気分。
〈アトリエうかい〉フールセック・大缶
税込5,550円

かわいい・きれい・おもしろいスイーツ、地域銘菓も

また、画像↑↑↑のように、「かわいい・きれい・おもしろいスイーツ」「(紹介したい)地域銘菓・スイーツ」も多彩なラインナップで、思わず写真に撮りたくなるようなスイーツや、お土産で持って帰りづらい冷凍商品を夏にあう切り口でおとりよせ販売していくという。

2023惣菜ギフトは有名レストランの高級グルメなどに注目

次に、大丸松坂屋百貨店 大串和弘 総菜担当バイヤーは、2023惣菜ギフトで強化していくポイントについて、「取り組みできていなかった人気店、知名度拡大中の料理人シェフギフト」「ギフトでの伸長が期待される食べくらべギフト」「GOHOUBIでの『夏のパワーフード』などお客様がイメージしやすいご褒美おとりよせ」の3つをあげ、次のような新ラインナップを紹介した。

◆“最初からスープで”がおすすめのひつまぶし。
〈鈴なり×羅漢〉和食職人の特製出汁で楽しむ鰻のひつまぶし2種セット
税込10,800円

◆食欲がない時でもペロリ。これはもう夏のごちそうトリオ。
〈日本橋ラペ〉松本一平シェフ監修 涼を味わうゼリー寄せ3種セット
税込7,200円

◆名店のシェフが手がけた“メイン級”焼き豚。
〈肉のふがね×慈華田村シェフ監修〉秘伝のタレで味わう特製焼き豚
税込5,400円

◆暑さを吹き飛ばす、門外不出の味わい。
〈南青山/4000 Chinese Restaurant〉菰田欣也シェフの花椒香る本格麻婆豆腐のもと
税込4,860円

◆伝統の薬味を用いた藁焼きセット。
〈乃木坂しん〉真鯛の藁焼き2種
税込7,560円

◆コンビーフの概念を変える、コンビーフ。
〈千駄木腰塚>自家製コンビーフとベリーハムのセット      
税込6,480円

2023年「夏の贈り物」ギフトカタログをリサイクル

大丸松坂屋百貨店 伊藤友博 サスティナビリティ戦略担当は、サーキュラー・エコノミー推進活動について説明。

同社では、お中元・お歳暮ギフトカタログを店舗で回収、リサイクルし、環境保全のために再加工し、トイレットペーパーに再生。お中元センターで客に新たなデザインの「大丸松坂屋オリジナルトイレットペーパー(1ロール)」を手渡している。

また、社会のなかで一人ひとりが自分らしく生活できる場を提供する福祉事業所「富士市立くすの木学園」と連携し、トイレットペーパーの巻紙・梱包作業を障がい者たちに依頼しているという。

これまで回収したカタログ数量は、2万6000部(約18200kg)で、配布したトイレットペーパーロール数は3万5000個にまで達したという。

「夏の贈り物」では、サステナブルな商品も

さらに、大丸松坂屋百貨店は、企業活動のなかで「サステナビリティ視点」を最上位に位置づけ、「いつまでも笑顔で幸せに暮らせる環境・社会を未来の子共たちへ届けること」が使命と考え、「夏の贈り物」では、サステナブルな商品やサービスへの取り組みも展開する。

◆食品ロスの削減
生乳の未活用部分(ホエイ)を使用。
〈BROWN CHEESE BROTHER〉BROTHERBOX
税込4,500円

◆寄付
売上の一部を棚田保全金として寄付。
〈BEAT ICE〉
葉山アイスセット(12個入り)
税込6,080円

◆海のエコラベル「ASC認証」取得
自然環境の汚染や資源の過剰利用の防止。
〈ヤマナカ〉【ASC認証】
OYSTER PATE(オイスターパテ)
税込5,292円

―――そのほか、大丸松坂屋百貨店の2023ギフトの詳細は、公式サイトへ。
https://www.daimaru-matsuzakaya.jp/ochugen/