なんだろう。更年期に入って、新幹線出張や関東圏内現場移動を毎日のようにやっつけてきて、見飽きた車窓に目をむけず、いつもノートPCカタカタやって乗り切っていたのに、きょうはなんか、わくわくどきどき。

“車格”が違うだけで、こんなに車窓も雰囲気も気持ちも違うのか。

―――いまなにに乗っているかというと、鎌倉車両センター(横クラ)所属 E259系。60過ぎて特急に乗る前にまさかの興奮具合で、編成番号をチェックするの忘れた。

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朝の仕事先の千葉から、次の仕事場のパシフィコ横浜へ向かうってことで、人生初の 千葉→横浜 を成田エクスプレスで行ってみた。

列車は、成田空港を850に発った、成田エクスプレス6号(2006M)。千葉に929につき、前が大船行き、後ろが新宿行きで、千葉では大船方面側に6〜8人、新宿方編成に10人前後がここ千葉から乗り込んだ。

新宿方には、ショッピングやプライベートと思しき女性客の姿も。

この日の前の晩、えきねっとで特急列車座席予約してみたら、22時時点で空席はいっぱい。この車両は22時予約時は3人しかいなかった。のに、実際に乗ってみると、自分が乗る号車も、外国人観光客で半分ほど席が埋まっている。

頭上のモニターに、国際線旅客機内のフライトインフォメーションのように、現在走行位置案内が出るのも、新鮮。JR東日本 フリーWi-Fi もある。

しかも えきねっと予約 だと、特急料金は35%引きで、1120円! 普通列車グリーン車 平日 51km 以上 1000円に、プラス120円で E259系 成田エクスプレスに乗れる! 60過ぎのジジイ、感激。

―――千葉を出ると、次は東京。これも新鮮。すっ飛ばしてあっというまに市川通過。いつも総武線快速電車のグリーン車に乗っていると、ここ市川で成田エクスプレス通過待ちする。きょうは追い抜くほうにいる。

14年前の2009年、E259系 報道公開を思い出す。高尾駅 留置線で行われた報道公開で、GKインダストリアルデザインによる E259系のアーバン(死語)でスタイリッシュで力強い風格に、すぐに惹きつけられた。あこがれた。

その走りはいまもジェントル。登場から10年以上たち、床下のゴリゴリ感はあるけど、すっ飛んで走る軽快さはいまも変わらない。

―――と記しているうちに、東京。外国人観光客も、ビジネス客も、どっと降りる。

前の大船行きはすみやかに後ろ新宿行き編成と切り離され、乗車率20〜30%前後の観光客とビジネス客で、品川、武蔵小杉ととまって、横浜へ。横浜には1026着。

そろそろ、仕事の準備をしないと(泣)。