「この列車は、東北新幹線やまびこ号、仙台行きです。次は終点、仙台です」

宮城県出身、乃木坂46 久保史緒里がきょう8月16日まで新幹線列車内でそうアナウンスした仙台に電車がさしかかると、「おっ、仙台だなー」と想わせる光景のひとつが、これ。

仙台駅の3km南、東北新幹線で2+3列の車両であれば、2列席のE席側車窓にみえるのが、この山の上に立つ3つの電波塔。

宮城・仙台 出身のサンドウィッチマン 伊達みきお も「新幹線からあのアンテナがみえると、あー仙台に帰ってきたーって思う」というこの電波塔。

夜はライトアップされ、仙台の夜を美しく彩る電波塔、その正体は……。

伊達家ゆかりの大年寺山に立つ、テレビやラジオのアンテナ

まずこの電波塔が立つこんもりした山―――大年寺山(だいねんじやま)ついて。

標高120mの大年寺山は、仙台藩四代藩主伊達綱村がこの地に大年寺を開いたことから名付けられた山。

この高台を活かして戦後に次々と立ったのが、仙台を拠点にするテレビ・ラジオ局の電波塔。

大年寺山に立つ3本の電波塔は、宮城テレビ放送「ミヤテレタワー」、NHK仙台放送局・東北放送・東日本放送の共同アンテナ、仙台放送・エフエム仙台の「仙台スカイキャンドル」。

ミヤギテレビ「ミヤテレタワー」は、夜間のライトアップの色で「あしたの天気」を知らせている。

オレンジであれば「あしたは晴れ」、白であれば「あしたはくもり」、緑であれば「あしたは雨・雪」という具合。

―――きょうのよる、新幹線で仙台をとおる人は、ミヤギテレビ「ミヤテレタワー」のライトアップ色で、あしたの天気をチェックしてみて。