職場に友だちが必要だと思う人は59.7%。その理由は「仕事の相談ができるから」が最多。

「友だち必要」と考える人が多数の一方で、「さびしんぼ社員」の割合48.7%。

職場に友だちがいる人は約半数にのぼり、一般社員よりも管理職クラスが「友だちがいる」という実態が明らかに―――。

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そんな「職場の人間関係に関する調査」の結果を公表したのは、「識学」を使った経営・組織コンサルティングや従業員向け研修を展開する識学(東京都品川区)。

「仕事の相談ができるから」「助け合えるから」

識学は、企業に勤める20歳~59歳の会社員から聞いた有効回答300サンプルの結果を公表。

20代~50代の会社員に、職場に友だちが必要かどうかを聞いたところ、「必要だと思う」が59.7%という結果に。

またその理由については「仕事の相談ができるから」が69.8%、「助け合えるから」が58.7%と続いた。

そして実際に「職場に友だち」はいるのかどうかも聞いたところ、「職場に友だちがいる」は50.3%だった。

そのなかで「一般社員」と「管理職」の内訳をみてみると、一般社員の「友だちがいる」の割合は46.1%だったのに対し、管理職は64.3%と管理職の方が友だちがいるということがわかった。

しかし「友だちが必要」「友だちがいる」と回答した人が多数だった一方で、職場に居場所がない・独りぼっちだなと感じる「さびしんぼ社員」がいるかどうか聞いたところ、「さびしんぼ社員」がいると回答したのは48.7%。

「さびしんぼ社員がいる」が29.0%。「自分がさびしんぼ社員」が19.7%だった。

あなたは職場に友だちが必要だと思いますか

20代~50代の従業員数10名以上の企業に勤める会社員に、職場に友だちが必要だと思うかを聞いたところ、「必要だと思う」は59.7%でした。またその中で「一般社員」と「管理職」の内訳をみると友だちが必要だと回答した「一般社員」は55.7%なのに対し、「管理職」は72.9%と立場の違いで友だちの必要性に大きな差が出ました。また男女での内訳も見てみると、男性は友だちが必要が66.0%に対し女性は53.3%と、女性の方が職場の友だちの線引きを少しシビアにしていることがうかがえました。

職場に友だちが必要な理由は

では職場に友だちが必要な理由について聞いてみると、「仕事の相談ができるから」が69.8%、「助け合えるから」が58.7%、「仕事が楽しくなるから」が53.1%と続く。

仕事関連での助け合いから“友だち”が必要だと回答する人がいることはもちろん、意外にも“仕事を楽しくしたい”という理由からも職場に友だちが必要という人も多い。

職場に友だちが必要ではない理由は

一方で、職場に友だちは必要ないという人の理由の内訳を見てみると、「仕事とプライベートは分けているから」が68.6%と圧倒的で、次いで「友だちになれる人が職場にいないから」が31.4%、「仕事がはかどらないから」9.1%という結果に。

あなたの職場に“友だち”はいますか

では実際に職場に友だちがいる人はどのくらいの割合か。

職場に友だちがいるかどうかを聞いたところ、「職場に友だちがいる」は50.3%。

またこちらも「一般社員」と「管理職」の内訳を見ると、「一般社員」は友だちがいるは46.1%なのに対し、「管理職」では64.3%と、友だちの有無でも立場の違いで差があった。

また男女では、男性は友だちがいる51.3%に対し女性は49.3%と、こちらは性別での差はあまりなかった。

あなたの職場であてはまる人は

では職場の人間関係において、どのような人が多いか。

最も多かったのは「気軽に話ができる人がいる」で64.0%。

次いで「苦手な人がいる」51.3%、「信頼できる人がいる」51.0%と、苦手な人と信頼できる人は、ほぼ同じ数字という結果に。

職場の人間関係で、どんな付き合い方をしていますか

職場の人間関係といってもさまざま。そこで具体的にどのような付き合い方をしているか聞いてみると、最も多かったのは「仕事とは関係ない話ができる」で62.7%、次いで「愚痴を聞いてくれる」39.3%、「仕事の悩みを聞いてくれる」33.0%。

また上位にあがった、会話する・相談関係以外では、「プライベートのLINEを交換している」が31.7%で、4位「ランチに行く」の30.3%より高い数値に。

そのほか、「終業後などに飲みに行く」が29.3%、「プライベートで遊ぶことがある」が24.7%とそれぞれ比較的高く、それ以上に深い付き合いといっていい「旅行へ行く」が8.3%、「家族ぐるみの付き合い」が7.7%と、それぞれ少数ながらいることもわかった。

また「管理職」に絞って見てみると、「仕事の悩みを聞いてくれる」「愚痴を聞いてくれる」「終業後などに飲みに行く」がいずれも42.9%と「一般社員」の数値よりも高く、管理職は職場の人間関係がより濃密で、そのおかげで立場を確立しているのかもしれない。

居場所がない・独りぼっちだなと感じる“さびしんぼ社員”の存在

ここまで、職場に「友だちが必要」「友だちがいる」と回答した人が約半数だったとわかったいっぽうで、友だちがまったくいない、ひとりぼっちだと思っている社員もいるだろう。

そこで会社に居場所がない・独りぼっちだなと感じる“さびしんぼ社員”はいるか聞いたところ、「“さびしんぼ社員”がいる」は29.0%、「自分が“さびしんぼ社員”だ」は19.7%と合計して48.7%の人が「職場に“さびしんぼ社員”がいる」ことがわかりました。

人間関係の悩みについてあてはまるものは

次に職場での人間関係の悩みについて聞いてみると、最も多かったのは「上司とそりが合わない」で28.3%、次いで「仕事のフォローをしてくれない」22.0%、「(人間関係において、好き嫌いなどで)正統な評価をしてくれない」21.3%だった。

職場での人間関係をよくするためには

最後に職場での人間関係をよくするために行っていること、気を付けていることについて聞いてみると、「挨拶をする」が最も高く72.0%、次いで「笑顔で接する」が41.7%、「社内でのコミュニケーションの機会を増やす」が37.3%。

職場の人間関係においてはやはり基本的なことが重要で、この設問でも役職別でみると「社外でのコミュニケーションを増やす」は「管理職」では22.9%と、「一般社員」の9.1%よりも倍以上の差があった。

識学「社員個人の責任範囲を明確に定義すること」

今回の調査から、過半数の方が職場に「友だちは必要」で「友だちがいる」ということがわかった。

またその理由については、「仕事が楽しくなるから」という意見も上位にあがり、「相談」や「助け合い」など、“業務を円滑に遂行したい”という理由が大きいこともわかった。

このことから、会社側に求められるのは、“おしゃべり”がしやすいなどの友だちができるか否かの環境ではなく、業務を円滑に進めるために必要なコミュニケーションを取ることができる環境づくりなのではないか。

それらが良好になった先に、職場での “友だち”が生まれ、それがひいては業務をスムーズにこなせ、職場を楽しめるようになることでモチベーションがあがり、仕事が充実していくことにつながるのではないか。

では、どうすれば、業務を円滑に進めるために必要なコミュニケーションが発生する環境をつくれるか。

ポイントは、社員個人の責任範囲を明確に定義すること。

責任範囲が曖昧な環境では、無責任な社員が発生してしまい、社員同士の軋轢や疑念が生まれやすくなる。

一方で、責任範囲が明確な環境では、周りとコミュニケーションを取らなければ自身の責任を果たせなくなるため、自然と業務に必要なコミュニケーションが発生すると識学は考える。

◆識学
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