ニューイヤーエクスプレスとして運行する小田急ロマンスカー・VSE。同社にとっても「特別な存在」といいます(写真:小田急電鉄)

小田急電鉄の特急ロマンスカー・VSE(50000形)のラストランが2023年12月10日(日)に決定しました。同日のイベント運行(最終到着地:成城学園前駅)をもって、「白いロマンスカー」は完全引退となります。

VSEは2005年にデビュー。箱根への観光輸送に特化した車両として、シルキーホワイトの洗練された外観や”Vault”に形容される広々とした室内、展望席や大型窓からのダイナミックな風景などで人気を博しました。

車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になる見込みであることから、2022年3月をもって定期運行を終了。その後もイベント等でたびたび特別運行を行い、最後の乗車など思い出作りの機会を提供し続けてきました。

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小田急電鉄はVSEのラストを飾る企画として、前日の12月9日に最後の撮影会や海老名車両基地内の走行を体験できるツアーを開催。そして10日には朝からコースの異なる3つのツアーを開催します。

9日のイベントは11月7日(火)12時30分から、10日のラストランツアーは11月8日(水)12時30分からそれぞれ小田急旅の予約サイトで受け付けます。12月10日のラストランの際は、「小田急アプリ」を通じてVSEの走行位置を確認できるようにするとのことです。

またVSEの引退を記念した特別なグッズも……小田急ロマンスカー5車種をラインナップした記念硬券付きカードセットを、アクリルカードスタンド付きで販売します。発売は山口証券印刷専用サイト「きっぷと鉄こもの」にて、12月1日9時からの予定です。

記念硬券付きカードセット表紙イメージ(画像:小田急電鉄)

VSEの今後については、”今後も海老名駅隣接の「ロマンスカーミュージアム」での展示に向けて検討を継続していく”(小田急電鉄)とのことで、将来的には海老名でまた会えるようになるかもしれません。

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