阪急交通社が、全国500名以上の方を対象とした「スイス」に関係するアンケートの調査結果を発表しました。

ヨーロッパ中央にありアルプスなど自然豊かなスイス 鉄道での旅も魅力的

スイスは、ヨーロッパの中央に位置し東西に走るアルプス山脈が国の大部分を占めているため、ヨーロッパの中でも特に自然豊かな国です。また永世中立国としても知られ、治安の良さでも有名です。美しい山岳風景や中世の街並みなどを楽しむために、日本からも多くの観光客が訪れている国です。今回は、そんなスイスに行ったら、どんなことがしたいのか、スイスと関係の深いものについて知っているかなどを調査しました。

スイス、クライネシャイデック駅付近 写真:阪急交通社

【スイスのイメージ関しての調査の概要】
有効回答数:532名
調査期間:2023/8/7~2023/8/14
調査機関:株式会社ジャストシステム(「Fastask」利用)
調査対象:全国、20代以上の男女
調査手法:Webアンケート

スイスの基本情報 場所・首都・公用語など

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まずはスイスの基本情報についてのアンケートです。スイスの場所や首都、国旗と公用語についてどれだけ知っているか確認してみました。

スイスのイメージ関しての調査より(2023/8 阪急交通社)

「スイスの場所」
「知っている」と「なんとなく知っている」の合計が73%となり、多くの人がだいたいの把握はできていることがわかります。スイスはヨーロッパの中央に位置し、ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインという5つの国に囲まれています。

「スイスの首都」
「知っている」の割合は35%。スイスの首都は「ベルン」で、スイスの中西部にあり、世界遺産にも登録されている旧市街、歴史ある時計塔、荘厳な連邦議事堂など、観光における見どころも多い街です。「なんとなく知っている」(25%)という人の中には、有名な都市である「ジュネーブ」や「チューリッヒ」を首都だと思い込んでいる人がいるのかもしれません。

「スイスの国旗」
「知っている」が42%とかなり高い割合となりました。赤地に白十字の模様です。なお、赤十字のマークがよく似ていますが「赤十字マークの配色は、赤十字の創設者アンリー・デュナンの祖国であるスイスに敬意を表して、スイス国旗の配色を逆にしたものが基になっています」(日本赤十字社ホームページより引用)とのことです。

「スイスの公用語」
「知らない」の割合が55%と高い結果になりました。スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語という4つの言語です。このなかで最も広く使われているのはドイツ語だといわれています。

スイスと関係の深いもの知っていますか?

スイスと聞いて多くの人は何を思い浮かべるのでしょう。スイスに関係するものを挙げて「スイス由来、もしくはスイスと関係の深いものだと知っているか」について聞いてみました。

スイスのイメージ関しての調査より(2023/8 阪急交通社)

1位は「アルプス」(58%)です。スイス国土の約3分の2を占めているというアルプスは、ヨーロッパ中央部の山脈です。2位「アルプスの少女ハイジ」(56%)のアニメが人気だった影響もあって、アルプス=スイスの認知度が高いとも考えられるでしょう。
3位「ヨーデル」(46%)は、裏声と地声を繰り返し入れ替える歌唱法のこと。7位「アルプホルン」(26%)は、長い筒状の見た目が印象的な金管楽器です。
スイスはチーズの生産でも有名で、4位「チーズフォンデュ」(38%)、9位「ラクレット」(20%)はスイスの郷土料理です。そして8位「チョコレート」(21%)も実はスイスに関係が深く、ミルクチョコレートはスイス発祥といわれています。1人当たりのチョコレート消費量ではスイスが世界1位です。

雄大な自然の中を旅する「登山鉄道」 大人気の「氷河急行」

氷河急行(氷河特急 /Glacier Express) 写真:阪急交通社

チーズフォンデュと同率の4位には「登山鉄道」(38%)が入りました。雄大な自然の中を走る登山鉄道の車窓からは、スイスならではの美しい景色を眺められます。登山鉄道に中でも特に人気なのは、「氷河急行(氷河特急)」という観光列車で、マッターホルン・ゴッタルド鉄道とレーティッシュ鉄道の路線をまたいで運行されており、息をのむほど美しい絶景が広がることから、憧れの鉄道旅の路線といわれています。ツェルマットからサンモリッツまで約280kmの間をゆっくりと走り、絶景が見事ないくつもの橋を越えるなか、自分の座席でコース料理を楽しめます。全線に乗車すると、途中で291の橋梁、91のトンネルを通り、最高到達地点はオーバーアルプ峠の2,033メートルに達します。残念ながら温暖化による氷河の後退がすすみ、現在では「氷河急行」の名前の由来となったローヌ氷河は車窓から見ることはできないとのことです。1年を通じて運行をしていますが、夏季の1日最大4往復に対して冬季は基本的に1〜2往復のみとなり、車窓的にも冬はひたすら雪景色となってしまうという路線です。
また、スイスの登山鉄道の中では、ヨーロッパで最も標高が高い場所にあるユングフラウヨッホ駅(3,454m)を終着駅とする、ユングフラウ鉄道も有名です。

スイスに旅行で行ったらしたいことは?

スイスのイメージ関しての調査より(2023/8 阪急交通社)

スイスへ旅行に行ったらどんなことがしたいかについて質問をしました。
アルプスのイメージが強いスイスですが、1位は「街歩き」(48%)となりました。ベルンやルツェルン、チューリッヒなどにある旧市街では、美しい中世の街並みを眺めながらの街歩きが堪能できます。

ベルン 写真:阪急交通社

2位は「世界遺産を観光」(44%)。スイスでは、ベルン旧市街、ザンクト・ガレンの修道院、ラヴォー地区の葡萄畑など9つの文化遺産と、サン・ジョルジオ山、スイス・アルプス ユングフラウ-アレッチュなど4つの自然遺産が登録されています。
乗り物関係で、3位には「登山鉄道への乗車」(43%)、6位には「湖上クルーズに乗船」(16%)が入っています。湖上クルーズは、スイス最大の湖であるレマン湖や、山に囲まれ幻想的な雰囲気も味わえるルツェルン湖などで楽しめます。

ルツェルン湖 写真:阪急交通社

日本からスイスへの旅行に関して

日本各地からスイスへ行くには、個人旅行でももちろん行くことができますが、ツアーも多数催行されています。ご自分の行きたい時期や、体験したい内容などで選べる商品がたくさんあります。登山鉄道での鉄道旅や、ハイキング、ベルンやチューリッヒなどでの街歩きや、世界遺産観光、スキー旅行など、いろいろな体験ができる地域になります。ぜひお時間があれば旅行に行って、実際に自分の目で見て、肌で感じることも、検討されてみてはいかがでしょうか。

(調査・写真:阪急交通社)

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