5年ぶりの「万博鉄道まつり」現地レポート 延伸開業間近の北陸新幹線や最新の鉄道の話題もたっぷり、大ボリュームの鉄道イベントでした
日本最大級の屋外鉄道イベント「万博鉄道まつり」が5年振りに復活しました。大阪府吹田市の万博記念公園で、2023年12月9日・10日の2日間にわたり開催された同イベントには、全国各地の鉄道事業者や自治体・関係団体が集結。鉄道好きの親子や鉄道ファンに魅力を伝えます。
イベントは「鉄道がつなぐ1970年大阪万博から2025年大阪・関西万博へ」というテーマのもと、大阪モノレールと大阪府、吹田市が主催したものです。会場へのアクセス路線となった大阪モノレールでは、2025年大阪・関西万博のラッピング電車など多数の列車が、太陽の塔が見守る万博記念公園へ大勢の参加者を運びました。
各ブースでは鉄道グッズなどが販売され、子供制服着用コーナーやステージイベントで会場は大賑わい。また阪急電鉄は導入準備の進む座席指定サービス「PRiVACE」、北大阪急行電鉄は来年3月23日の延伸線開業といった具合に、各社ブースでは最新情報もPR。会場をぐるりと歩いて回るだけでも鉄道業界の「いま」に触れられる絶好の機会となっていました。
実際に会場を訪れてみて、特に気になったのが新幹線PRコーナーです。北陸新幹線建設促進同盟会や北陸新幹線早期全線開業実現大阪協議会、リニア中央新幹線早期全線開業実現協議会が出展し、子供にも分かりやすいようプラレールで路線を紹介するなど、認知度の向上に努めます。
敦賀開業は来年の3月16日ともう3か月後に迫っていますが、北陸新幹線の真の終点はそこから先の大阪です。北陸新幹線建設促進同盟会の担当者に話をうかがったところ、北陸新幹線が大阪へ行くということに関しては、手ごたえとしては「まだまだ知られていない」そうで、引き続きアピールしていく必要があるようです。
万博鉄道まつりのステージではアーティストによるライブや演舞、鉄道会社のPRなど様々なイベントが組まれ、9日には俳優の西村和彦さんと鉄道アイドルの斉藤雪乃さんによる北陸新幹線PRステージ(トークショー)も。大阪までの一日も早い全線開業へ向けて弾みを付けます。5年ぶりとなった「万博鉄道まつり」は明るいニュースも満載で、当地を訪れた鉄道ファンにとっては心躍る二日間となったのではないでしょうか。
記事:一橋正浩