東京メトロ、南北線「8両化」を累計5編成へ拡大、丸ノ内線では「係員付き自動運転」導入に向けた試験を加速!2026年度設備投資計画

東京の地下鉄ネットワークが、テクノロジーの力でさらなる進化を遂げます。東京メトロは「2026年度鉄道事業設備投資計画」を公表し、輸送サービスの質向上と持続可能な運営に向けた具体的な施策を明らかにしました。
特に注目したいのが相鉄・東急線との直通運転で需要が高まる南北線の「8両編成化」の着実な進行です。さらに、深刻な運転士不足への対策として、丸ノ内線での「係員付き自動運転(GoA2.5)」の導入準備や、銀座線・日比谷線・千代田線のワンマン運転化に向けた計画も加速させています。
都市部の混雑緩和や、労働人口減少といった課題に対し、東京の地下鉄ネットワークはどのように進化していくのでしょうか。本記事では、車両更新や新技術の導入にフォーカスし、利用者の未来の移動がどう変わるのかを紐解きます。
南北線の8両編成化が進行中!9000系・累計5編成へ

南北線では現在、既存の9000系車両の大規模改修に合わせた「8両編成化」プロジェクトが着実に進められています。東京メトロの計画によれば、2025年度~2027年度までの期間に計6編成を新たに8両化し、最終的に累計7編成を導入する予定です。2026年度はこのうち1編成の8両化を完了させ、累計5編成体制を目指します。
これまで南北線は開業以来6両編成での運行が基本でしたが、東急目黒線や相鉄線との直通運転が拡大したことで、輸送力の増強が急務となっていました。今回の8両編成化により、朝夕ラッシュ時の混雑緩和はもちろん、神奈川方面への長距離利用における快適性の向上にも大きく寄与するはずです。
ワンマン運転と自動運転(GoA2.5)の拡大へ

労働人口の減少や経営環境の変化を見据え、東京メトロは最新技術を活用した「輸送システムの変革」に注力しています。現在、丸ノ内線や有楽町線、南北線、副都心線の4路線ですでに全線実施されている「ワンマン運転(GoA2相当)」ですが、2031年度までに銀座線、日比谷線、千代田線への導入を目指すことが明記されました。
さらに丸ノ内線では、より高度な「GoA2.5(係員付き自動運転)」の夜間走行試験を実施中で、2027年度下期での一部導入を目標としています。この「GoA2.5」は、先頭車両に運転士ではなく必要な要件を有した乗務員が添乗し、緊急時の停止操作や避難誘導を担う次世代の運行形態です。将来的な運転士不足の懸念を払拭しつつ、安全・安定的な運行を維持する狙いがあります。歴史ある日比谷線や銀座線でのワンマン化推進は、ホームドアの完備など安全設備の充実があってこそ実現できるステップと言えるでしょう。
東京メトロの設備投資は、持続可能な鉄道事業の実現に向けた未来への布石となるでしょう。私たちの「いつもの移動」が、よりスマートで強靭なものへと変わっていくプロセスを、これからも見守りましょう。
(画像:東京メトロ)
鉄道チャンネル編集部
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