現在は山陽新幹線で「こだま」として活躍する500系(写真:山口正椰 / PIXTA)

JR西日本は14日、山陽新幹線の安全性・快適性の向上と題し、今後のN700S追加投入やN700系の8両編成化、現在は6編成が残る500系新幹線のうち4編成を用途廃止とすることなどを発表しました。

N700Sは2020年7月にデビューした東海道新幹線の最新型モデル。山陽新幹線でも運行しており、JR西日本は2024年度から2026年度にかけて4編成を追加投入します。

また、既存のN700系についても、2024年度から2026年度にかけて、これまで「のぞみ」で運用していた16両編成4本を8両編成化します。改造工事は博多総合車両所で実施する予定です。

8両編成化改造の対象は機能向上したN700系なので、ブレーキシステムの改良や車両の状態監視機能向上がなされており、さらに安全性・安定性を高めた車両となっています。車いすスペースも4席設置される予定です。

これに伴い500系新幹線6編成のうち4編成は2026年度末までに引退となります。

500系新幹線は1997年にデビュー。その流線型のフォルムなどから大人気の車種です。9編成が製造されましたが、ついに残り2編成にまで数を減らすことになります。

今年1月19日には東海道新幹線内の停電によるダイヤ乱れの影響を受け、新大阪~姫路間で「のぞみ」として走ったことも鉄道ファンの間では話題になりましたが、普段は山陽新幹線内で「こだま」として運用されています。

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