今年も話題を呼びそうな月のオブジェ=前回の会場風景から=(写真:小田急電鉄)

夏休みも残りわずか。本サイトのニュースも、秋のイベントが目立つようになってきた。その一つが、小田急電鉄が下北沢商店連合会などと共催して、2024年9月13~29日に下北沢駅周辺で開催する「ムーンライトアート2024」。今秋が3回目。月やウサギのパブリックアートを鑑賞しながら、秋の一夜を過ごすのも一興だ。

2022年が初回で、2023年の前回は延べ40万人が会場を訪れた。テーマは今年も「月」で、前回来訪した方なら駅から続く空地に突如出現した、直径7メートルの〝巨大な浮かぶ月〟を思い起こすだろう。

メーン会場は、2013年の小田急線連続立体化(地下化)で地上の線路跡に誕生した「下北線路街空き地」。

中心の展示物は、今年も「ミュージアム・オブ・ザ・ムーン」。穏やかに、時に怪しく光り輝く球体の正体は月を模したオブジェだ。イギリス人アーチストのルーク・ジェラムさんが制作した。

もう一つのアート作品は、月から発想したウサギ。こちらはしもきた商店街内の道路予定地にお目見えする。

秋のイベントは3年目を迎え、知名度も大きく向上。企画に賛同する地域関係者は前回の約2倍に当たる約70団体に拡大。催しの企画数は約90件に増える。

主催者企画では、通常は閉鎖する隣駅・東北沢駅屋上を開放する。入場は原則無料(一部有料)。作品展示は原則15~21時。催しの詳細はホームページで案内する。

小田急の担当者は、「シモキタの地域コミュニティを育てながら、エリアに滞在してもらえるような秋の風物詩を目指したい」と話す。

記事:上里夏生