コラム【鉄の余談】08 2014年3月 宗谷本線の鉄道旅 ①
※2014年3月撮影
トップ画像は、2014年(平成26年)雪が降りしきる北海道函館本線滝川駅ホームから。現在は引退してしまった711系電車。
筆者の待っている14:33発の宗谷本線旭川行電車が入線。
※2014年3月撮影
旭川行普通電車は3両編成。ホームに雪が吹き込んで、足跡を消してしまいます。
※2014年3月撮影
滝川駅を出発しましたが、深川駅で長く停車しました。
※2014年3月撮影
優等列車が追い抜いて行きました。JR北海道785系電車です。
※2014年3月撮影
15:44、旭川駅に到着。
※2014年3月撮影
旭川からの宗谷本線は非電化路線。この日の目的地は音威子府駅ですが、17:07まで音威子府に行く列車がありません。旭川駅で今夜の酒と肴を買い込んで16:26の名寄行に乗ることにしました。キハ40の2両編成。
※2014年3月撮影
キハ40 1745に乗り込みました。
※2014年3月撮影
和寒(わっさむ)駅で列車交換。上り列車もキハ40。わっ!寒(さむ~)という駅名。(笑)
※2014年3月撮影
18:24、名寄駅に着きました。既に日が暮れています。駅前の眺め。
※2014年3月撮影
名寄駅、駅舎。
※2014年3月撮影
この後、18:46発の音威子府行に乗り継ぎ、19:55に音威子府駅に到着。
実は、ここからがタイヘンだったのです。その頃に書いたブログの文章を写します。
☆
音威子府に到着。つか、駅前は何もない。凄まじい吹雪の中を旅館に向かう。
駅で一緒に降りたおじさんは駅前の食堂の人みたいだったので旅館を訊ねてみた
「旅館?音威子府に旅館はないよ」とむごい返事にビビル。
怖ろしく寒い上に吹雪で視界がほとんどきかない。
駅から数分で着くはずなのに、国道275号線まで歩いて、猛スピードで雪を巻き上げながら通過するトラックが恐ろしい。
遭難したらシャレにならないので旅館に電話。どうやら玄関の明かりを点けるのを忘れていたらしい。そりゃ、旅館が分からないよ!
それで前を通り過ぎていた。
どうにか投宿。80歳くらいの爺様が一人で切り盛りしている。
今夜の客はアタシ一人なので予め風呂は沸かさないと言われていた。部屋はFF式の石油ヒーターで凄く暖かいが、廊下とトイレは零度以下、外と一緒。
夜中にトイレに行くのがめっちゃ寒い。大袈裟ではなく、外を歩く格好でトイレに行かないと凍死しそうになる。オマケにトイレのガラスが割れていて、雪が便器に積もっていた。(泣)
滅多に客が居ないのか敷いてある布団がヒドク湿っていて氷の様に冷たい。使い捨てカイロを大量に投入して足先や肩を温めてどうにか眠った。
松尾旅館、素泊まり@¥4000+暖房費¥500=¥4500は安くないが他に選択肢がなかった。
☆
初めて吹雪の中を歩きました。本当に何も見えないのです。
旅館は、とにかく廊下とトイレが激寒くて、凍え死ぬかと思いました。
次回は初めての稚内駅、宗谷岬に行きます。
(文・写真) 住田至朗
※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。
※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)他を参照しています。
※鉄道、駅などは鉄道会社、利用者の皆様のおかげで撮影させていただいています。ありがとうございました。