※2014年3月撮影

トップ画像は、初めての青春18きっぷ北海道鉄道旅終盤。長万部温泉の宿に泊まった翌日、24時間はいれる温泉で暖まって出発。駅までの近道、跨線橋を渡りました。遠くに長万部駅が見えます。3月ですが除雪車両のDE15ラッセル機関車がやってきました。

首都圏で生活している筆者には、珍しい鉄道車両です。

※2014年3月撮影

これがその跨線橋。北海道新幹線高架の邪魔になるという理由で2022年(令和4年)解体撤去されました。でも、どうやって温泉街に行くの? 踏切回りで歩いたら1時間はかかりますよ。

※2014年3月撮影

駅からには、案内看板がありました。当然、今はありません。

※2014年3月撮影

長万部駅。

※2014年3月撮影

長万部駅の跨線橋から撤去されてもう見るコトのできない跨線橋。分かりにくいので薄い黄色で着色しました。

※2014年3月撮影

北海道新幹線の札幌延伸開業でJR北海道は函館駅~長万部駅間(砂原支線・藤城支線を含む)を経営分離する方針をうち出しました。まだ決まったワケではありませんが、函館~長万部間は、貨物専用線になってしまう可能性もあります。筆者は、何度も繰り返し乗った函館本線の函館〜長万部が好きなのでとても哀しい気持ちになります。またほぼ廃止がきまってしまった長万部〜小樽間(いわゆる山線)にも、改めて乗って記録しておきたいと考えています。

6:36発の函館行に乗ります。キハ40 1810。

※2014年3月撮影

行先表示に「砂原経由」とあります。砂原支線を通ります。往きは本線だったので、早起きしてこの列車にしたのです。

※2014年3月撮影

中ノ沢駅。2024年(令和6年)3月廃止されました。

※2014年7月撮影

この駅は、筆者が北海道で初めて貨車改造の駅舎を見た駅でした。1904年(明治37年)開業と歴史のある駅。

北豊津駅。2017年(平成29年)信号場に格下げされました。

※2014年3月撮影

右に見える未舗装の道を300メートル以上歩くと国道5号に出ます。その間、明かりも民家もありません。国道に出ても、国縫駅か黒岩駅駅までの間に民家や商店はありません。ほぼ無人地帯です。

鷲ノ巣駅。2016年(平成28年)信号場になりました。既に両側のホームは、解体撤去されています。

※2014年7月撮影

ホーム脇にあった待合室と駅名標。この待合室も解体撤去されています。

※2014年3月撮影

1944年(昭和19年)信号場として開設されました。しかし旅客扱いをしていました。1949年(昭和24年)には仮乗降場となります。国鉄分割民営化で1987年(昭和62年)JR北海道に継承された時に駅に昇格しましたが、2016年(平成28年)に信号場に戻されました。

北豊津駅と同様に、道路まで未舗装の道が150メートルほど続きます。もちろん明かりも民家もありません。

※2014年3月撮影

2022年(令和4年)廃止された本石倉駅の写真、どこかにあるハズなので探しましたが、見つかりませんでした。発見できたら編集して掲載します。

本石倉駅のお隣、石谷駅。この駅も2022年(令和4年)信号場に格下げとなりました。

※2014年3月撮影 オリジナルが縦なので加工しました

この駅も紆余曲折を経ています。1930年(昭和5年)信号場として開設。しかし、旅客と貨物の取り扱いも開始。1930年代中頃には、年間3万人が利用したそうです。1946年(昭和21年)駅に昇格。2022年(令和4年)利用者減少により信号場に戻されました。

さらにそのお隣、桂川駅。2017年(平成29年)3月、駅は廃止されました。

※2014年3月撮影

この駅も、1944年(昭和19年)信号場として開業。1979年(昭和54年)仮乗降場になり、1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR北海道に継承され駅に昇格。しかし利用者減少で2017年(平成29年)廃止。

長万部駅から森駅までの間で、残念なことに、中ノ沢駅(2024年)、北豊津駅(2017年信号場)、鷹ノ巣駅(2016年信号場)、本石倉駅(2022年)、石谷駅(2022年信号場)、桂川駅(2017年)の6駅が無くなっています。

次回は、森駅で名物駅弁「いかめし」を買って、砂原支線を進みます。砂原支線にも廃駅がけっこうあります。

(文・写真) 住田至朗

※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。

※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)他を参照しています。

※鉄道、駅などは鉄道会社、利用者の皆様のおかげで撮影させていただいています。ありがとうございました。