年にたった2日間だけ、瀬戸内海に浮かぶ島へと道が開かれ、そこに「幻の駅」が出現します。香川県のJR予讃線にある「津島ノ宮駅」は、こどもの守り神・津嶋神社の夏季例大祭に合わせて、2025年は8月4日と5日のみ営業する日本一営業日が短い駅です。
JR四国は今年も、この特別な2日間限定で「津島ノ宮駅記念入場券」を現地発売します。日付によってデザインが変わるこの切符は、夏の思い出にぴったりの一枚。年に一度の祭りと共に、特別な鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

「津島ノ宮駅記念入場券」期間限定で登場!

JR四国は、毎年夏に開設される臨時駅「津島ノ宮駅」の記念入場券を、駅の開設に合わせて発売します。

津島ノ宮駅は予讃線の海岸寺駅と詫間駅の間に位置し、2025年は8月4日と8月5日の2日間のみ開設されます。この記念入場券は、大人用と小児用のセットで280円で販売され、各日2,000セットの数量限定販売となります。売り切れ次第終了となるため、早めの購入がおすすめです。

日付で変わるデザインが魅力!

今回発売される「津島ノ宮駅記念入場券」は、そのデザインに工夫が凝らされています。オモテ面には津島ノ宮駅の駅名標と予讃線を走行する列車の写真が組み合わされており、さらに8月4日と8月5日で異なるデザインが用意されます。ウラ面は津島ノ宮駅付近を走行する列車の写真があしらわれています。

この異なるデザインは、両日訪れる方にとっても魅力的なポイント。記念入場券は硬券ではなく、発行日付は発売日(2025年8月4日または8月5日)となります。

記念乗車券デザイン(イメージ)

記念入場券の購入方法と注意事項

「津島ノ宮駅記念入場券」は、津島ノ宮駅でのみ発売されます。価格は、大人・小児セットで280円。支払いは現金のみで、郵送での発売は行われません。また、記念入場券の券番号を指定して購入することはできません。発売状況によっては、駅以外のイベントなどで発売されたり、旅行商品の一部となる場合もあります。

発売日時:2025年8月4日(月)8:30~17:00まで・8月5日(火)8:30~15:00まで

両日とも2,000セット限定で、売り切れ次第終了となります。

年に一度、海に現れる道「しあわせ橋」を渡ろう!

香川県三豊市の瀬戸内海に浮かぶ小さな島、津島。普段は静かなこの島には津嶋神社があり、一年で最も輝きと賑わいを見せるのが、毎年8月4日・5日に開催される津嶋神社の「夏季例大祭」です。
この祭りの期間中だけ、対岸と津島を結ぶ約250mの「つしま橋」が架けられます。この橋は別名「しあわせ橋」とも呼ばれ、渡ればこどもや若いカップルに幸せが訪れるという温かい言い伝えがあります。全国の親たちが、我が子の健康と成長を願い、この橋を渡って本殿へと向かうのです。

年に2日だけ開通する津嶋神社への橋 (写真:PhotoAC)

こどもの守り神 “津嶋神社” の夏季例大祭と見どころ

津嶋神社は、古くから「こどもの守り神」として厚い信仰を集めてきました。 大祭の日には、約10万人もの参拝者が訪れ、境内はこどもたちの健やかな成長を願う祈りで満たされます。この2日間は、まさに島全体が神聖で優しい気に包まれる特別な期間と言えるでしょう。
夏季例大祭は、厳かな祭事だけでなく、多くの人で賑わう催し物も魅力です。

津嶋神社大祭のイメージ(写真:PIXTA)

夜空を彩る奉納花火
祭りの夜には花火が打ち上げられ、瀬戸内の穏やかな海と夜空を美しく染め上げます。神様への感謝とこどもたちの未来への願いが込められた花火は、祭りのハイライトの一つです。

限定の特別御朱印
この大祭の期間中しか手に入らない、特別な御朱印も用意されています。御朱印を集めている方にとっては、この上なく貴重な参拝の証となるでしょう。

年に一度きりのこの機会に、家族の幸せを願い、夏の思い出を作りに、津嶋神社を訪れてみてはいかがでしょうか。(TOP画像:津島・津嶋神社:PIXTA)

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