つくばエクスプレス【駅ぶら】044 南流山駅 その5 東福寺 境内 庚申塔

※2025年10月撮影
トップ画像は、境内の巨大な鬼瓦。
かつて本堂の屋根にのっていたのでしょうか。左奥に庚申塔が列んでいます。
上で見えていた庚申塔です。
※2025年10月撮影
左から2基目、青面金剛像がクリアにわかる塔は、寛保3年(1743年)10月の庚申塔。流山市内の庚申塔で祈願名があるのは寛文2年(1662)〜文化9年(1812)のものです。この祈願名で何を願って庚申塔が建てられたのかが分かります。この塔には「奉造立庚申講中為二世安楽也」と彫られています。二世安楽とは、現世と生まれ変わった来世の幸福です。ちょっと欲深い気もしますが、この「二世安楽」の祈願名が最も多く、26点残っています。
※2025年10月撮影
中央も青面金剛がハッキリ分かります。貞享3年(1686年)12月の日付が刻まれています。340年前の冬です。
右端は、高さが172cmもあります。元禄6年(1693年)12月「下総国小金領鰭ヶ崎村施主二十八人」で願人の個人名は刻まれていません。
※2025年10月撮影
境内の東側に辰巳稲荷大明神。
※2025年10月撮影
比較的新しい石祠です。お稲荷様にご挨拶しました。
※2025年10月撮影
本堂の裏にまわって階段を降りて東福寺から出ます。
※2025年10月撮影
お寺の下、北側に「鰭ヶ崎土地区画整理事業完成記念碑」と公園があります。昭和56年3月に完了したと記載されています。1981年ですから44年前です。
※2025年10月撮影
公園に沿って東に歩きます。右上は東福寺。
※2025年10月撮影
流鉄流山線です。右奥の踏切を渡ります。
※2025年10月撮影
次回は、鰭ヶ崎三本松古墳の碑を見に行きます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)の許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024
るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日
つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日
つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日
つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他
流山市の庚申塔については 流山市立博物館調査研究報告書『流山庚申塔探訪』流山市教育委員会発行を参照しています