つくばエクスプレス【駅ぶら】012 浅草駅 散歩 その4 浅草駅を出発したら 南千住駅 その1
※2025年6月撮影
トップ画像は、浅草駅A1出口から改札口に向かう壁面。興行の街だった時代の浅草の写真がコラージュされています。
※2025年6月撮影
丁寧に時間をかけて見ているととても面白いので、興味のある方は、浅草駅改札口前の壁面を一度ご覧ください。
※2025年6月撮影
南千住駅までの170円きっぷを購入します。
※2025年6月撮影
改札口を入ります。正面には「金竜の舞」。
※2025年6月撮影
秋葉原駅側には上りエスカレーターだけでしたが、つくば駅側には上り下りのエスカレーターがあります。こちらにも浅草に縁のある方々のパネルが飾られています。
※2025年6月撮影
地下3階まで下りるので、階段は膝の痛い筆者にはキツいので助かります。
※2025年6月撮影
壁のパネルを眺めながら地下3階に下ります。
※2025年6月撮影
撮影できたパネルを何枚か紹介します。竹久夢二(1884~1934)さんは浅草を歩きスケッチを残しています。
※2025年6月撮影
荷風というのは、蓮の花にそよぐ風。何故この筆名なのか不思議に思っていました。
永井荘吉(荷風の本名)少年が15歳の時、病気で入院。その時に見初めた看護婦さんが「お蓮」さんだったのです。恋は実りませんでしたが、荷風散人らしいロマンチックな筆名です。
※2025年6月撮影
実は、筆者の書架には荷風全集があります。岩波書店版、全29巻の第二次版(1971-1974)を新版荷風全集が刊行されて安くなったので古書で買ったものです。個人的には荷風先生、創作よりも随筆が好きなのです。高校時代に雑誌『面白半分』を愛読していたので春本版「四畳半襖の下張」もあります。(笑)
「四畳半襖の下張」を「荷風の作である」と断言した夷齋先生(石川淳)の全集もあります。積ん読ですが・・・。
随筆は、荷風散人、夷齋先生、そして幸田露伴、この三人が白眉です。三人とも古今東西の教養があり過ぎて、筆者の様な浅学非才は、辞書を引きながらでなければ言葉が理解できません。でも読むのは、愉しい。
すみません。子供の時から活字中毒なので書物の話になると長くなって自他共に迷惑します。
ちなみに、これは『阿房列車』内田百鬼園(内田百閒)さんの口癖。(笑)
閑話休題。
池波正太郎さんは、浅草生まれ、浅草育ち。亡くなった後も浅草に眠っておられます(お墓があります)。
※2025年6月撮影
老後に読もうと『鬼平犯科帳』(文春文庫版 全24巻)が書架にありますが、既に老後なのに読むヒマがありません。
地下3階から地下4階のホームに下ります。
※2025年6月撮影
こちらの壁面にパネルはありません。
※2025年6月撮影
ここから、イキナリ南千住駅のホームです。
乗って来た電車を降りたところ。
秋葉原、新御徒町、浅草と島式ホーム1面2線の駅が続きました。南千住駅は、つくばエクスプレスで初めて相対式ホーム2面2線です。
※2025年6月撮影
駅名標。駅番号は TX04。
※2025年6月撮影
上り電車が入ってきました。
※2025年6月撮影
構内に電車のマナー啓発「困虫図鑑」ポスター。つくばエクスプレスさんのオリジナルですが、このシリーズが面白いのです。
※2025年6月撮影
いますよね、優先席に座ってスマホやってる人。席を譲るべき人が来ると、途端に寝たフリをします。
「ネタフリダマシ」には笑いました。
南千住駅改札口は地上階にあります。
※2025年6月撮影
改札口を出ると道路をはさんでJR常磐線南千住駅。頭上は常磐線の高架です。
※2025年6月撮影
常磐線、つくばエクスプレスの東側に東京メトロ日比谷線の南千住駅があります。メトロですがこちらも高架線。
※2025年6月撮影
西側に駅前ロータリーがあります。
※2025年6月撮影
駅前ロータリーに松尾芭蕉の銅像。
※2025年6月撮影
像の脇には荒川区の「奥の細道 矢立初めの地 千住」と「荒川区俳句のまち宣言」のパネルがありました。内容は以下です。
「奥の細道 矢立初めの地 千住
元禄2年(1689)3月27日、松尾芭蕉は、ここ千住の地から奥の細道の旅へと出立しました。
この像は、矢立初めの句を詠む芭蕉の姿を表現したものです。
〈後略〉
平成27年3月 荒川区」
平成27年は、2015年。10年前です。
「荒川区俳句のまち宣言
「行く春や鳥啼魚の目は泪」
元禄2年3月 この句を矢立初めの句として松尾芭蕉は その生涯をかけ「奥の細道」へと旅立ちました
芭蕉が渡った千住大橋は 江戸と東北の地を結び 私たちを 俳句の世界へと いざなう大橋として 昔も いまも これからも 隅田川に架かります
私たちの暮らすまちには 人々が行き交い 芭蕉の想いと 四季折々の美しさに導かれ 子規が 一茶が 山頭火が この地で俳句を詠みました
〈後略〉
平成27年3月14日 荒川区 〈以下略〉」
「矢立初め」という言葉には、携帯筆記用具の「矢立」を「使い始め」と、「奥の細道(旅日記)の書き始め」という意味が重ねられています。矢立初めの碑には、北千住駅から歩いて行く予定です。
※南千住駅からの方が圧倒的に近いです
駅前ロータリーの反対側から南千住駅、道路の右がつくばエクスプレスです。
※2025年6月撮影
次回から南千住【駅ぶら】開始します。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)の許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024
るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日
つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日
つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日
つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他