JR函館駅隣接のホテルで国鉄職員の制服を着て映え写真を撮ろう! 「JRイン函館」で鉄道ファン向け新サービス(北海道函館市)

北海道と本州の移動手段が主に青函連絡船だった時代、北の大地の文字通り玄関口だった函館。JR函館駅に隣接した宿泊特化型ホテルが「JRイン函館」。JR北海道グループのJR北海道ホテルズが運営する。
JRイン函館は2025年夏、連絡線全盛期を知るシニア宿泊客らに向け、国鉄職員の制服を貸し出す新サービスを開始した。「キハ40トレインルーム」宿泊者が対象。これまでJR北海道の現役社員タイプだったが、新しく国鉄職員タイプをそろえた。制服は一般用1種類、制帽は「一般駅員用」のほか、赤、金2本線が入った「助役用」も用意した。
コンセプトルーム「キハ40トレインルーム」(1室)はJRイン函館の人気客室。国鉄からJRへの移行期に道内気動車の主力だったキハ40形気動車をモチーフに、鉄道部品やシート、社員教育用の運転台などを備えた。宿泊客に貸し出される制服を着て写真を撮れば、まさに鉄道気分満点だ。
さらにホテルは、函館の鉄道と青函連絡船の歴史をよみがえらせるデザインが売り。館内にはトレインビュールームのほか、露天風呂付きの大浴場も、函館駅に入線する列車を眺めながらの入浴がセールスポイントだ。
館内グルメも充実。函館の老舗鮮魚店が運営する回転寿司を味わえ、宿泊客専用ラウンジでは函館ゆかりの書籍が読める。
国鉄制服は、1階ロビーで貸し出す。トレインルーム予約はホテル公式ウェブサイトから。
記事:上里夏生