1981年に世界初の実用的新交通システムとして誕生した神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)。2006年2月の神戸空港延伸から、2026年でいよいよ20周年の節目を迎えました。現在、同じく就航20周年を祝うスカイマークとの豪華コラボ車両や、全線で掲出される記念ヘッドマーク、豪華賞品が当たる「エキタグ」デジタルスタンプラリーなど、今しか体験できないイベントが目白押しです。本記事では、延伸線開業20周年の見どころとともに、最前列の前面展望が魅力の2000形・2020形車両のスペックまで、詳しくご紹介します。

「ループ線」から「空への架け橋」へ進化した20年

1981年の開業当初、ポートライナーといえば三宮からポートアイランドをぐるりと回る「ループ運転」が特徴でした。しかし、2006年の延伸線開業は、この路線の性格を大きく変える転換点となりました。

それまで「人工島へのアクセス」が主目的だった路線が、神戸空港という「空の玄関口」と直結したことで、広域な交通ネットワークの一部へと進化したのです。複線化事業も相まって、輸送力と利便性は飛躍的に向上しました。

今回の20周年記念ロゴには、ポートライナーの車両と共に飛行機が描かれています。これはまさに、この20年が「鉄道と航空の連携」の歴史であったことを物語っています。

【参考】実は世界初の自動無人運転「新・鉄道ひとり旅」202回目の舞台は「神戸新交通ポートライナー」人工島さんぽにチャレンジ(※2023年5月掲載)
https://tetsudo-ch.com/12885614.html

ポートライナー延伸線開業20周年記念イベントが続々!

記念ロゴデザイン(イメージ)

神戸新交通は、延伸線開業20周年(2026年2月2日)を記念し、記念ロゴの策定とともに様々なイベントを実施しています。ロゴは、神戸空港の飛行機と水面、そしてポートライナーの車両をモチーフに、海の青と山の緑のグラデーションで「神戸らしさ」を表現した爽やかなデザインです。

記念ヘッドマーク車両の運行

ポートライナーの全19編成のうち18編成に、記念ロゴをあしらったヘッドマークを掲出しています。ほぼすべての編成についているため、遭遇率は非常に高くなっています。

掲出期間:2026年2月2日(月)~5月31日(日)

スカイマーク神戸就航20周年とのコラボレーション

注目は、同じく神戸空港就航20周年を迎える「スカイマーク」とのコラボ企画です。特定の1編成に「神戸空港就航20周年記念」のヘッドマーク車両装飾が施され、2026年2月16日から運行を開始しています。

運行期間:2026年2月16日(月)~5月31日(日)

「エキタグ」デジタルスタンプラリー

各デジタルスタンプ(イメージ)

スマートフォンを使用したデジタルスタンプラリーも開催中です。延伸区間の3駅(医療センター・計算科学センター・神戸空港)と、神戸空港内のスカイマークカウンターを巡る企画です。

延伸線開業20周年限定デザインデジタルスタンプ

すべてのスタンプを集めると、抽選で200名に「ポートライナー2000形 3Dデジタルフィギュア」がプレゼントされます。スカイマークのスタンプは音声付きというユニークな仕様です。

実施期間:2026年2月2日(月)~5月11日(月)

あらためて知る、ポートライナーの「システム」と「車両」

ここで少し、ポートライナーの基本スペックをおさらいしておきましょう。

安全性と快適性を両立した新交通システム

ポートライナーは、専用の高架軌道をゴムタイヤで走行するシステムです。
最大の特徴は、コンピュータ制御による「無人自動運転」であること。1981年の開業時、これは画期的な技術でした。運転士や車掌が乗務しないため、最前列の席からは前面展望を独り占めできるため、鉄道ファンや子どもに大人気です。

最小運転間隔は2分台と高頻度で、三宮駅⇒神戸空港駅間を約18分で結びます。

神戸の風景を映す車両たち

現在ポートアイランド線(ポートライナー)で活躍しているのは「2000形」と「2020形」です。

▼2000形

ポートライナー・2000形(画像:Pixta)

神戸の象徴である「山(グリーン)」と「海(ブルー)」のライン、さらに側面の上部には空港や空を連想させるブルーのラインが入っています。内装は神戸市の花「あじさい」や神戸市の木「さざんか」をイメージした配色です。

▼2020形

ポートライナー・2020形(画像:Pixta)

2000形のマイナーチェンジ版とも言える車両で、外観のブルーとグリーンのグラデーションラインが特徴。車内は床に淡いピンクを採用し、より優しい印象になっています。

歴史パネル展示も開催中

神戸空港駅コンコースでは、延伸線開業20周年の歩みを振り返る記念パネル展示が行われています。空港利用の際やスタンプラリーの合間に、ぜひ立ち寄って、神戸の街とともに発展してきたポートライナーの歴史を感じてみてください。

パネル展示期間:2026年2月2日(月)~5月31日(日)
場所:神戸空港駅コンコース

人工島の足から、空への架け橋へと進化したこの20年。ポートライナーの最前列に座り、海を越えて空港へ向かうひとときは、何度乗ってもワクワクする特別な体験です。スカイマークとの共演に沸く2026年の春、記念ヘッドマークを掲げた列車に乗って、進化し続ける神戸の「空と鉄の風景」を楽しみに出かけませんか。

(画像:神戸新交通)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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