JR松山駅周辺が大進化!路面電車の駅舎引き込み・上空にホテルや商業施設・バスタ整備・アリーナ誕生の “まちづくりプラン”と新幹線への期待

四国・愛媛の陸の玄関口が、100年に一度と言われる歴史的な大改造へと踏み出します。松山市は2026年3月13日、JR松山駅周辺の新たな将来像を描く「まちづくりプラン」を公式発表しました。雨に濡れずに伊予鉄道の路面電車に乗り換えられる駅直結の動線、高速バス拠点「バスタ」の誕生、そして西口にそびえ立つ5,000席規模の多目的アリーナ。さらに、将来の四国新幹線までをも視野に入れた壮大なグランドデザインなど、観光や地域経済にも多大な影響を与えると注目を集めています。愛媛・松山の顔がいかに生まれ変わるのか、最新のイメージ図と共にその詳細を徹底解説します。
広域交通・交流拠点が一体化!「松山駅周辺まちづくりプラン」の全貌
愛媛県松山市内には、伊予鉄道の松山市駅(郊外電車および路面電車)とJRの松山駅という、2つのターミナル駅があります。伊予鉄の松山市駅は、周囲に商業施設などが立ち並び街の中心部・繁華街という立地にあり、高浜線・横河原線・郡中線という伊予鉄の郊外電車の拠点駅です。一方のJR松山駅の方は、特急などを利用して周辺の市町や隣県などと松山市とを結ぶ拠点駅として機能をしています。両駅は、約1.5kmほど離れています。

松山市が発表した「松山駅周辺まちづくりプラン」は、JR松山駅周辺再開発の指針となるもので、「愛媛・四国をつなぎ、松山を楽しむ。」をコンセプトに掲げています。
広域交通拠点と広域交流拠点が一体となったまちづくりを目指し、国内外から人を集め、松山市内の主要観光地(JR松山駅~中央商店街~道後温泉など)だけでなく四国全域への送客を担う拠点となる計画です。

(※この記事で紹介しているイメージ画像が、サウンディング調査での意見を組み合わせて想定したイメージです。今後の民間事業者の計画により機能・規模・デザイン等が異なる場合があります。)
JR松山駅周辺のまちづくりの基本方針
交通結節点の利便性向上、にぎわい創出、防災機能の強化などを軸に、官民連携でプロジェクトを推進し、愛媛・松山の顔としてふさわしい空間づくりを進めます。

東口:バスタと路面電車引き込み、立体道路制度による「にぎわい空間」
注目すべきは松山駅東口(旧駅舎側)の整備です。路面電車(伊予鉄道)の電停を駅舎の1階に引き込み、雨に濡れずに乗り換えができるようになります。さらに交通ターミナル(バスタプロジェクト)の整備を進め、交通結節点としての機能を大幅に強化します。

立体道路制度の活用
立体道路制度を活用し、1階に駅前広場や交通ターミナルを配置しつつ、2階以上の上空空間には商業施設、ホテル、こどもアミューズメントなどの「にぎわい施設」を整備・誘致する方針です。将来の四国新幹線併設も見据えた空間づくりが進められます。

西口:5000席規模「多目的アリーナ」誕生へ
駅西口の松山市取得予定地には、5000席規模の多目的アリーナが建設される予定です。

スポーツやエンタメ×防災×交流の三位一体の多目的拠点
プロスポーツの試合や音楽ライブなどが開催できるエンターテインメント拠点として整備されるアリーナですが、それ以外にも重要な役割が期待されています。
個のアリーナは、大規模災害時には避難所や物資の集積拠点となる防災機能として機能をする建物として計画されます。さらには、体験イベントなどが行える交流拠点としての役割も果たします。アリーナ周辺にはホテルや商業施設をイメージしており、イベント時にはキッチンカーが乗り入れるなど、日常的なにぎわい創出の場としても期待されています。

四国新幹線を見据えた陸の玄関口大改造、その波及効果は?
今回発表されたなかで気になるのは、「路面電車の引き込み」と「将来の新幹線併設も見据える」という2点。
これまでは駅前広場から少し歩く必要があった市内電車が駅直結となることで、シームレスな乗り換えが実現し、観光客の回遊性の向上が期待できそうです。また、将来の新幹線を見据えるということで、あらかじめ新幹線のためのスペースを確保して、その部分を容易に仕様変更できるように計画されるという事が考えられます。
滞在・交流の「目的地」へ
バスタプロジェクトの進展により、高速バスや空港リムジンバスがこの場所に集約されることで、松山駅から道後温泉、さらに南予・東予、そして四国他県へのアクセスが向上するとともに全国各地からの流入も期待できます。また、周辺開発と合わせたこれら交通インフラのアップデートは、松山駅を単なる通過点から、滞在・交流の「目的地」へと変える大きなポテンシャルを秘めています。
計画では、2026年度(令和8年度)に事業協力者やアリーナ開発事業者の公募・選定を開始し、段階的に供用を開始していくスケジュールとなっています。80年とも100年に一度ともいわれる大規模プロジェクトがどのように具現化していくのか、今後の動向に期待が高まります。
いかがでしたでしょうか。2026年度から始まる事業者の選定 を皮切りに、プランは一つずつ形になっていきます。四国の玄関口である松山駅が、交通ターミナルとエンターテインメント施設を融合させた最先端の空間へと生まれ変わります。皆さんは新しい松山駅にどのような施設を期待しますか?これからも一緒に追いかけていきましょう。
(画像:松山市、PIXTA)
鉄道チャンネル編集部
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