大阪・関西万博で約60万人を動員し、大きな話題を呼んだ落合陽一氏プロデュースのパビリオン「null²(ヌルヌル)」が、横浜を舞台に新たな幕を開けます。2026年に横浜ランドマークタワー内へオープンする常設シアター「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」と、2027年の「GREEN×EXPO 2027」に登場する風景変換彫刻「null⁴(テトラヌル)」の2拠点展開が発表されました。
注目なのは、万博で17万人が体験したアプリ「Mirrored Body」を通じて、自身のデジタルアバターが都市から森へと旅を続ける一貫した体験設計です。デジタルと物理が溶け合う「計算機自然」の世界が、横浜の街と自然をどのように変えていくのか、その全貌に迫ります。

【展示概要】
・会期:2027年3月19日~2027年9月26日
・会場:GREEN×EXPO 2027会場 SATOYAMA Village内

万博のレガシーが横浜へ!みなとみらいに常設シアター「null2n」

null²ⁿ(イメージ)©Sustainable Pavilion

メディアアーティスト・落合陽一氏のシグネチャー作品が、横浜みなとみらいという都市の象徴的な場所、かつて世界一の高さを誇ったランドマークタワーで新たな命を吹き込まれます。

横浜ランドマークタワーに2026年オープン

第1弾プロジェクトとして、2026年に横浜みなとみらいランドマークタワー内に常設シアター「null2n(ヌルヌルネクサス、正式には null²ⁿ)」がオープン予定です。万博でのシアター体験を核にしつつ、新たなゾーンを加えて再構成されるこの施設は、落合氏の作品を日常的に体感できる貴重な拠点となります。

null²ⁿ(イメージ)©Sustainable Pavilion

コミュニティを生み出す「常設ハブ」としての役割

「ネクサス(結びつき)」の名が示す通り、このシアターは単なる展示施設にとどまりません。定期的なイベント開催やコミュニティ形成の場として、人々と作品、そして計算機自然の世界を深く結びつける「常設ハブ」として機能することが期待されています。

「GREEN×EXPO 2027」の森の中に現れる転生彫刻「null4」

null²ⁿ(イメージ)©Yoichi Ochiai

プロジェクトの第2弾は、2027年に開催される国際的な舞台へと繋がります。

GREEN×EXPO 2027での「転生」

2027年3月に開幕する「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」の会場内、SATOYAMA Villageに新作「null4(テトラヌル、正式にはnull⁴)」が登場します。これは「null²」の単なる移設ではなく、自然の中に「転生」した風景変換彫刻として位置づけられています。

風景と感応する生命彫刻

「null4」は、花壇の花や空、風、そして来場者の影を回転する鏡面に取り込み、周囲の環境とインタラクティブに反応します。巨大なマニ車のようなオブジェクトが回転し、魂を蒸留するかのような運動を通じて、環境と知覚の新たな循環を創り出します。

都市と自然を繋ぐ体験エコシステム

大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²」のレガシーを継承・進化させる新プロジェクトを発表

今回のプロジェクトで最も注目すべきは、デジタルアバターを活用した一貫性のある体験設計です。

アプリ「Mirrored Body」による継続的な体験

大阪・関西万博で17万人が体験したアプリ「Mirrored Body」は、横浜の「null2n」や「null4」とも直接シンクロします。万博で取得した自身のAIアバターと横浜で再会できる仕組みは、デジタルと物理空間が溶け合う「計算機自然」のエコシステムを体現しています。

「移動」を物語に変える新時代の観光

大阪⇒横浜(都市)⇒上瀬谷(森)という物理的な移動が、自身のデジタル分身と共に歩む「一つの旅」として構成されています。これは、一過性のイベントで終わらせない、AI時代の新しいおでかけの形と言えるでしょう。落合氏がコメントするように、都市と自然を股にかけた「どこでもなくてどこにでもある」旅が、私たちにどのような驚きを与えてくれるのか、今から期待が高まります。

2026年の横浜、そして2027年の国際園芸博覧会へ。あなたのスマートフォンの中で育ち続けるアバターと共に、進化した「ヌルの世界」へ帰還する旅。その準備を、今から始めておきませんか?
(画像:サステナブルパビリオン2025/null²ⁿ、TOP画像:©Yoichi Ochiai)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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