1300年の歴史を誇り、かつては路面電車が走り抜けた風情ある湯の街・浅間温泉。この地に佇む星野リゾートの温泉旅館「界 松本」が、2026年8月4日に待望のリニューアルオープンを迎えます。
今回の刷新では、界ブランドとして初となる「夕食のイタリアン化」という大胆な挑戦に加え、全客室がレコードプレーヤーを備えた「GAKUの間」へ進化。街中に共同浴場が残る古き良き温泉街の散策と、宿でのモダンな建築美・美食体験が融合します。
「松本エレガンテ」をコンセプトに掲げ、大人を惹きつけてやまない「界 松本」の全貌と、併せて楽しみたい浅間温泉の歩き方をご紹介します。

「界 松本」はどこにある?

松本駅前から浅間温泉までの区間は1964年に廃止されるまで、チンチン電車が走っていました

「界 松本」は長野県松本市の浅間温泉にあります。新宿駅から特急あずさで約150分、名古屋駅からは特急しなので約120分の乗車で「松本駅」へ。松本駅からは浅間線浅間温泉行きの路線バスに乗り「ホットプラザ浅間前」で降りて徒歩約1分でアクセスできます。

街を散策していると、浅間温泉に「共同浴場文化」が根付いていることが分かります

浅間温泉はその名の通り、1300年以上の歴史を持つ温泉地です。周辺を散策するとあちこちに「仲間湯」と呼ばれる共同浴場があります。共同浴場の権利を保有する地元民しか利用できませんが、温泉文化が根付いていることを実感できます。観光客が気軽に利用できる日帰り温泉施設も複数あり、「界 松本」最寄りのバス停からすぐの「ホットプラザ浅間」は露天風呂やドライサウナも備えています。
ちなみに、「界 松本」の客室は全29室ですが、うち19室が露天風呂付き客室となっています。宿周辺でも、部屋でも、心ゆくまで温泉を堪能できます。

浅間温泉の郷土菓子、宮島商店の「おしんこ餅」

温泉街らしい土産処も点在しています。浅間温泉の代表的な郷土菓子と言えば、宮島商店の「おしんこ餅」。白米を粉にした「新粉(しんこ)」で作ったコシのある餅でこしあんを包んだお菓子で、素朴な味わいです。そのほかにも、永六輔氏がパッケージをデザインした宮田名産店の「浅間温泉まんじゅう」や、平和堂の「浅間小菊最中」もおすすめです。

「信州ワイン」と「イタリアン」のマリアージュを

「界 松本」が今回のリニューアルで打ち出した最大の驚きは、温泉旅館の代名詞ともいえる「会席料理」から「イタリアン」へ完全にシフトしたこと。この決断の背景にあるのは、地元・信州が誇る「ワイン」の存在です。冷涼な気候が育む信州ワインの瑞々しく軽やかな味わいを最大限に引き出す料理を考えた結果、イタリアンという選択に辿り着きました。

地元信州のワインとのマリアージュを追求した本格的なイタリアンコース

夕食の幕開けを飾る小前菜(ストゥッツキーニ)は、ピアノをモチーフにした特注の器で提供。味覚だけでなく視覚からも「楽都・松本」を感じさせる演出です。8種13通りの多彩な湯浴みを楽しんだ後に、上質な信州ワインとイタリアンのマリアージュを堪能する。そんな、これまでの温泉旅館にはなかった新しい美食体験が待っています。

音楽と工芸が響き合う「GAKUの間」

ご当地部屋「GAKUの間」

松本市が大切にしてきた「学・岳・楽」の三ガク都文化のうち、特に「楽(音楽)」にフォーカスした客室リニューアルも見逃せません。すべての客室を、ご当地部屋「GAKUの間」へ刷新します。

全客室に設けられたアナログレコードプレーヤー

驚くべきは、全客室にアナログレコードプレーヤーとスピーカーが配備されること。松本ゆかりの音盤をはじめ、多彩なジャンルからその時の気分に合わせた一枚を選び、レコードならではの温かみのある音色に身を委ねることができます。また、ベッドボードには松本の伝統的な塗装技術「松本渓声(けいせい)塗り」を施したアートパネルを設置。音楽の街としての息遣いと、歴史ある工芸の美しさが融合した、贅沢なプライベート空間を演出しています。

大人の夜を締めくくる、第三の居場所「ワインバー」の誕生

ワインバー

ダイニングでのディナー後、そのまま客室へ戻るのが惜しくなるような新スポットが「ワインバー」です。館内に新設されるこの場所は、客室でも食事処でもない「第三の居場所」として、旅の余韻を深めてくれます。

地元信州のワイナリーから取り寄せたワインの数々

バーカウンターには、信州の著名なワイナリーから厳選された銘柄が並び、スタッフとの会話を楽しみながら次の一杯を選ぶことができます。館内に流れる音楽の調べを感じながら、気ままにグラスを傾ける。そんな「松本エレガンテ」な夜の過ごし方は、日常の喧騒を忘れ、自分を解き放つ至福のひとときとなるでしょう。

和の情緒の中に「洋」の感性が鮮やかに溶け込む、新しくなった「界 松本」。これまでの温泉旅館の枠を超えた、音楽とワイン、そして建築美が織りなすエレガントな滞在は、忙しい日々を過ごす大人の心を優しく癒やしてくれるはずです。夏休みの旅行計画に、あるいは自分へのご褒美に、新しくなった「松本エレガンテ」な滞在をリストに加えてみてはいかがでしょうか。

(画像:星野リゾート)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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