阪神本線やなんば線を駆け抜けるオレンジの急行用列車が、次世代のブランドイメージをまとって美しく生まれ変わります。阪神電気鉄道は、2026年秋~2027年夏にかけて、急行用9300系車両(全3編成)のエクステリアデザインを順次変更すると発表しました。
新たに採用されるカラーは、新型車両への導入が予定されている「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」。全3編成しかない9300系の特性を活かし、それぞれに「海」「山」「街」という異なる前面デザインが施されるのが大きな特徴です。阪神電車の新たな顔となるデザインの詳細と、既存車両のブランド統一に向けた動きについて詳しく解説します。

阪神9300系が「Re Vermilion」をまといリニューアル

阪神電車の急行用車両である9300系が、2026年秋~2027年夏にかけて新たな装いへと生まれ変わります。新しいエクステリアデザインのベースとなるのは、次世代の急行用車両のシンボルカラー「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」です。

「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」新型急行用車両3000系(イメージ)

【参考記事】阪神1000系車両が新デザイン“Re Vermilion(リ・バーミリオン)”カラーに順次変更!伝統の「赤胴車」を継承し進化(※2025年7月掲載) https://tetsudo-ch.com/13005113.html

これは2027年春に導入予定の新型急行用車両「3000系」のエクステリアカラーとして採用されるものであり、阪神電鉄は既存の急行用車両についてもこの新色を用いたデザインへと順次統一していく方針を示しています。

3編成で異なる顔!「海」「山」「街」を表現

イメージ

9300系は全部で3編成が在籍しています。今回のデザイン変更では、この「3編成」という特徴を最大限に活かし、1編成ごとに異なる前面デザインが採用されました。阪神沿線ならではの地理的魅力である「海」「山」、そして都市間を結ぶ「街」の要素がそれぞれの車両に表現されます。

・9501編成のテーマは【海】
滑らかで起伏のある曲線模様が描かれ、湾岸を漂う波の動きを表現しています。
・9503編成のテーマは【山】
駆け上がるような赤い斜面模様で、雄大な六甲山系の稜線をダイナミックに描いています。
・9505編成のテーマは【街】
中心に向かって収束する模様が特徴的で、都市間電車が疾走するビジネス街のシャープさを表現しています。

一方で側面デザインは3編成共通となります。前面から側面にかけて流れるような曲線は、変更前の塗装色である「プレスト」を継承しており、急行用車両にふさわしい疾走感を体現する仕上がりとなっています。

イメージ

進む「Re Vermilion」化と車両の個性

今回の9300系のデザイン変更は、単なる塗装変更にとどまらない深い意味を持っています。阪神電鉄は、新型車両3000系の導入を機に、急行用車両のエクステリアカラーの統一を進めています。すでに1000系車両でも「Re Vermilion」を用いた新デザインへの変更が発表されており、ブランドイメージの刷新に向けた強い意志が感じられます。

その中で9300系にのみ「編成ごとに異なる前面デザイン」が与えられた点は、鉄道ファンのみならず沿線利用者にとっても非常に魅力的です。「今日は『海』の編成に乗れた」といった日常のちょっとした楽しみが生まれ、ファンにとっては全3編成をコンプリートして撮影する楽しみも増えそうです。統一感を持たせつつも、遊び心や地域への愛着を忘れない阪神電車らしい秀逸な企画と言えます。

また、新型車両3000系では、外装だけでなく「開放感」を重視した心地よい車内空間やマルチスペース「いこいこーな」の設置など、インテリアデザインにもこだわっており、今後の阪神電車の進化から目が離せません。

2026年秋から装いを新たにする9300系。「海」「山」「街」のどれに遭遇できるか、毎日の通勤・通学やおでかけが少し待ち遠しくなりそうですね!
(画像:阪神電気鉄道)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

【関連リンク】