【2026年ローレル賞】子育て世帯に優しい「東武80000系」&愛媛の67年ぶり新型「伊予鉄7000系」が受賞! 注目の次世代車両を徹底解説

2025年に日本国内でデビューした新型車両の中から、鉄道友の会が選定する「第66回(2026年)ローレル賞」が発表され、東武アーバンパークラインの「東武鉄道80000系」と、愛媛県・松山を走る「伊予鉄道7000系」が見事受賞しました!
両車両に共通するのは、これからの時代に求められる環境への優しさと、誰もが快適に移動できる工夫です。東武80000系は「子連れでのお出かけ」が楽しくなる革新的な車内空間を実現。一方の伊予鉄7000系は、地方私鉄としては異例の「67年ぶりの完全新造車両」として、大手私鉄顔負けの最新設備を備えています。
本記事では、週末のお出かけや旅行でぜひ乗ってみたい、都市と地方の最新鉄道車両の魅力や独自の進化を詳しく解説します。
東武鉄道80000系:子育て世代に優しい電車

東武アーバンパークラインに導入された新型車両80000系は「人と地域が共に輝きつづける社会」の実現と、子育て世代の家族の快適利用をコンセプトに開発されました。
鉄道友の会による選定理由として「人と地球によりそう電車」をコンセプトとした安全で快適な車両であることに加え、「たのしーと」をはじめとした子育て世代の家族が快適に利用できる車両構造を多く採用。環境負荷低減を図るため最新機器を積極的に導入した点も高く評価されています。
子どもも楽しめる車内空間

外観は「フューチャーブルー」と「ブライトグリーン」のカラーリングが特徴的。車内はリビングをテーマとした落ち着いた空間が広がっています。前面非常扉の窓や運転室と客室の仕切り窓を低く設計することで、背の低い子どもでも前面展望を楽しみやすいよう配慮しました。
全車両にフリースペースを設け、ベビーカーや車椅子、大型荷物にも対応。一部車両にはベビーカーを横に置いたまま親子で座れる「たのしーと」を設けるなど、子育て世帯に配慮した車両となっています。
環境への配慮と最新システムの導入
東武鉄道は2030年度にCO2排出量を約50%削減(2013年度比)する目標を掲げており、その一環として、従来の6両編成を5両編成化することで適正な列車本数とする取り組みを進めています。既存の60000系を6両編成から5両編成へ減車して生じた1両を、一部の80000系に活用しています。
さらに、主制御装置にはフルSiC VVVFインバータ、主電動機には同期リラクタンスモータを採用し、リチウムイオン二次電池を活用した車上バッテリシステムを導入することで、大幅な消費電力低減を実現しました。
【参考】東武80000系 “グッドデザイン・ベスト100″に選出!「走るリビング」のような電車とは?東武アーバンパークラインの新型車両(※2025年10月掲載) https://tetsudo-ch.com/13013809.html
伊予鉄道7000系:67年ぶりの完全新造の郊外電車

伊予鉄道の郊外電車として67年ぶりに導入された完全新設計の車両、7000系も選定されました。四国の民営鉄道がローレル賞を受賞するのは、今回が初の快挙。バリアフリー設備の充実、脱炭素化に向けた省エネ性能の向上、そして愛媛らしさを表現したオレンジ色のカラーリングと未来型流線型のフォルムが特徴です。
シンプルながら未来志向のデザインの中に、大手民鉄の最新車両と同等の機能を備え、路線の特徴や運行経験を反映した独自の仕様が高く評価されました。
快適性とデザイン性を両立した車内
室内は白を基調とし、座席は鮮やかなオレンジ色に。一人あたり48センチと幅広な、片持ち式のロングシートを採用しました。荷棚や中吊り広告を廃止して窓を広げることで、明るく開放的な空間を演出しています。
中吊り広告に代わり、全扉の上部にデジタルサイネージを配置しています。
路線事情に合わせた独自のメカニズム

中間車が電動車、両先頭車が制御車の「1M2T構成」による3両編成。急曲線の通過を考慮したボルスタ付きの空気ばね台車を採用しました。VVVFインバータで車両の走行を制御し、電気ブレーキは、回生電力を消費する車両がいない場合も考慮し、発電ブレーキ用のチョッパ装置も備えた回生・発電併用に。地方路線ならではの事情にきめ細かく対応しています。
2026年ブルーリボン賞も発表

なお、同じく鉄道友の会が選定する「2026年ブルーリボン賞」には、京福電気鉄道のモボ1形が選定されました。嵐山本線および北野線で活躍する「KYOTRAM」の愛称を持つ新型路面電車で、伝統的なラウンドフォルムと、京紫を基調とした時代を越えるデザイン(Timeless Design)が評価されました。
【参考】史上初の快挙!京都の路面電車・嵐電の新型車両「KYOTRAM」がブルーリボン賞を受賞! 伝統の京紫色とレトロモダンを融合したデザインの秘密(※2026年5月掲載)https://tetsudo-ch.com/13029580.html
それぞれの路線で新たな顔として走り始めた東武80000系と伊予鉄道7000系。最新技術はもちろん、そこには「乗る人を楽しませたい、快適に過ごしてほしい」という鉄道会社の思いが詰まっています。ぜひこのローレル賞受賞車両に乗車して、その快適な乗り心地を体感してみてください。
(画像:東武鉄道、伊予鉄道)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
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