「リゾートしらかみ」橅編成(写真:PIXTA)

秋田と青森を、日本海に沿って5時間かけて結ぶ快速「リゾートしらかみ」。季節により様々な表情を見せる日本海の海岸線や世界自然遺産「白神山地」の絶景などが車窓から楽しめ、車内でのグルメも楽しめることから人気です。2026年秋は10月1日から11月30日まで、1日3往復6本が運転されます。全車指定席のため事前予約が必須ですが、列車によって運行区間(青森発着・弘前発着)や運休日、使用車両(ハイブリッド車HB-E300系「青池」「橅」・キハ48形「くまげら」)が異なります。
この記事では、2026年秋の全6本の運転時刻をはじめ、10月・11月の運休日注意点、3編成の特徴比較、海側座席の指定方法や最新の車内サービスまで、五能線の旅に必要な情報をわかりやすく解説します。(時刻と運転日はJR東日本が2026年8月21日に発表した「秋の臨時列車の運転について」によるものです。)

リゾートしらかみ 2026年秋の時刻表 ─ 3往復6本すべて

秋田発が3本、青森・弘前発が3本運行されます。号数が奇数のものは北向き(秋田発)で、偶数は南向きです。

【秋田発】で北へ向かう列車

1号:秋田 8:19 → 青森 13:34(5時間15分)
3号:秋田 10:50 → 弘前 15:50(5時間00分)
5号:秋田 14:00 → 青森 19:37(5時間37分)

【青森・弘前発】で南へ向かう列車

2号:青森 8:09 → 秋田 13:29(5時間20分)
4号:青森 13:52 → 秋田 19:01(5時間09分)
6号:弘前 16:06 → 秋田 20:42(4時間36分)

3号と6号だけが弘前発着で、ほかの4本は青森発着です。所要時間はいずれも5時間前後。同じ区間を特急や新幹線で急ぐ旅とは、そもそも性格が違う列車だと考えると良いでしょう。

リゾートしらかみ・青池編成(写真:PIXTA)

3号と6号だけ運休日がある ─ 10月19〜23日、11月10〜13日

6本のうち4本(1号・2号・4号・5号)は10月・11月とも毎日運転されますが、3号と6号だけは運転しない日がありますのでご注意ください。

【3号・6号の運転日】
10月:1日〜18日、24日〜31日
11月:1日〜9日、14日〜30日

つまり10月19日~23日、11月10日~13日は3号と6号が運休になり、この期間に弘前発着の便を当て込んでの旅を計画すると予定が崩れます。なお、青森発着の1号・2号・4号・5号は影響を受けません。

どこを走るのか ─ 五能線と、その前後の奥羽線

リゾートしらかみは五能線の列車として知られていますが、五能線だけを走るわけではありません。 五能線は東能代〜川部の路線で、リゾートしらかみはその前後で奥羽線に乗り入れ、秋田・弘前・青森まで直通します。

リゾートしらかみの運転区間の路線図。五能線(東能代〜川部)と、奥羽線へ乗り入れる秋田・弘前・青森までの区間
リゾートしらかみの運転区間。青の実線が五能線、破線が奥羽線の乗り入れ区間 (地図:国土交通省「国土数値情報」を加工して鉄道チャンネル編集部が作成)

日本海に沿って北上し、鰺ヶ沢のあたりで内陸に入って五所川原・川部へ抜ける、という形です。五能線の特徴は、海沿いを走る区間が長いこと。車窓の主役はこの区間になります。

編成は3種類 ─ 青池・橅(ブナ)・くまげら

リゾートしらかみには3つの編成があり、どれに当たるかは列車と日によって変わります。

【使用車両】
青池編成
:HB-E300系4両、1997年4月デビュー(2010年12月リニューアル)
橅(ブナ)編成:HB-E300系4両、2003年4月デビュー(2016年7月リニューアル)
くまげら編成:キハ48形4両、2006年3月デビュー

青池と橅はハイブリッド車両のHB-E300系、くまげらはキハ48形という気動車です。全編成とも全車指定席で、自由席はありません。どの日にどの編成が入るかは、JR東日本の公式サイトで確認してください。

秋に乗るなら、どの列車を選ぶか

時間に余裕があるなら1号または2号
朝発で、明るいうちに全区間を走ります。車窓を目当てにするなら日照時間の長いこの2本です。

夕景を狙うなら5号
秋田14:00発、青森19:37着。10月・11月の日本海側は日没が早く、後半は暗くなります。 逆に言えば、日が沈む時間帯に海沿いを走る便でもあります。

弘前を絡めるなら3号・6号
ただし前述のとおり運休日があります。10月19〜23日、11月10〜13日は運転されません。

青森で乗り継ぐなら4号
青森13:52発、秋田19:01着。青森で午前中を過ごしてから南下する形が組めます。

リゾートしらかみ・くまげら編成
リゾートしらかみ・くまげら編成(写真:PIXTA)

全車指定席、予約は必須

繰り返しになりますが、リゾートしらかみは全車指定席です。 指定席券がないと乗車できません。紅葉シーズンの週末は混み合うことが予想されます。
基本発売開始日は、乗車日の「1ヶ月前の同日 午前10:00」からで、全国一斉発売になります。
「えきねっと」等のネット予約サービスでは、「事前受付」として一般発売日(1ヶ月前10:00)のさらに1週間前などから発売申込みの「事前手配」ができます。詳しい料金や購入方法は、JR東日本のネット予約サイト、駅のみどりの窓口などでご確認ください。

【座席選びのコツ】日本海を満喫するなら「A席(またはA・D窓側席)」を指定!

五能線区間(東能代〜鰺ヶ沢〜川部)において日本海側の景色が広がるのは、普通車指定席であれば「A席」です。
・1・3・4号車(リクライニング席):一人旅や二人旅なら、海側の窓側である「A席」を指名買いするのが鉄則です。2列+2列(A・B・C・D)の配置です。

・2号車(ボックス席):A席・D席が窓側となります。グループ旅やファミリーならボックス席がおすすめ。ボックスシートの区画自体が通路を挟んで「海側」にまとめて配置されています。

リゾートしらかみ「橅」編成の車内(写真:PIXTA)

リゾートしらかみで楽しめる車内サービス&イベント

・車内イベント(津軽三味線演奏・津軽弁語りべ・人形芝居など):特定便・特定区間では、地元の奏者による津軽三味線の生演奏や語りべによる昔話などが実演されます。

・「千畳敷駅」での途中停車体験:一部の列車(2、3、4、5号)では、千畳敷駅で約15分間停車します。乗客はホームに出て、目の前に広がる広大な岩浜(千畳敷海岸)を散策・写真撮影することができます。ただし、悪天候(高波や強風)の際や、ダイヤ乱れが発生している場合は、中止や短縮されることがあります。

※車内イベントの内容や実施日などは、JR東日本のリゾートしらかみ紹介ページで確認してください。

全23駅の発車時刻 (1号~6号のすべてを掲載)

ここからは各駅の発車時刻です。千畳敷など長く停まる駅は到着時刻が異なるため、この章の最後にまとめました。

【1号】秋田 8:19発 → 青森 13:34着
秋田 8:19 → 追分 8:31 → 八郎潟 8:45 → 森岳 9:00 → 東能代 9:19 → 能代 9:33 → あきた白神 9:56 → 岩館 10:04 → 十二湖 10:25 → ウェスパ椿山 10:38 → 深浦 10:58 → 千畳敷(通過)→ 鰺ヶ沢 11:44 → 陸奥森田 11:56 → 木造 12:02 → 五所川原 12:10 → 陸奥鶴田 12:17 → 板柳 12:25 → 藤崎 12:32 → 川部 12:41 → 弘前 12:54 → 新青森 13:27 → 青森 13:34着

【3号】秋田 10:50発 → 弘前 15:50着
秋田 10:50 → 追分 11:03 → 八郎潟 11:21 → 森岳(通過)→ 東能代 11:54 → 能代 12:14 → あきた白神 12:37 → 岩館 12:43 → 十二湖 13:04 → ウェスパ椿山 13:17 → 深浦 13:34 → 千畳敷 14:14 → 鰺ヶ沢 14:37 → 陸奥森田 14:49 → 木造 14:55 → 五所川原 15:10 → 陸奥鶴田 15:17 → 板柳 15:25 → 藤崎 15:32 → 川部 15:43 → 弘前 15:50着

【5号】秋田 14:00発 → 青森 19:37着
秋田 14:00 → 追分 14:13 → 八郎潟 14:29 → 森岳(通過)→ 東能代 14:59 → 能代 15:05 → あきた白神 15:28 → 岩館 15:37 → 十二湖 15:57 → ウェスパ椿山 16:10 → 深浦 16:43 → 千畳敷 17:23 → 鰺ヶ沢 17:50 → 陸奥森田 18:02 → 木造 18:08 → 五所川原 18:15 → 陸奥鶴田 18:22 → 板柳 18:31 → 藤崎 18:37 → 川部 18:47 → 弘前 18:58 → 新青森 19:31 → 青森 19:37着

【2号】青森 8:09発 → 秋田 13:29着
青森 8:09 → 新青森 8:16 → 弘前 8:48 → 川部 9:01 → 藤崎 9:05 → 板柳 9:12 → 陸奥鶴田 9:20 → 五所川原 9:27 → 木造 9:34 → 陸奥森田 9:40 → 鰺ヶ沢 9:54 → 千畳敷 10:30 → 深浦 10:59 → ウェスパ椿山 11:13 → 十二湖 11:24 → 岩館 11:45 → あきた白神 11:50 → 能代 12:14 → 東能代 12:25 → 森岳 12:36 → 八郎潟 12:59 → 追分 13:17 → 秋田 13:29着

【4号】青森 13:52発 → 秋田 19:01着
青森 13:52 → 新青森 13:58 → 弘前 14:30 → 川部 14:43 → 藤崎 14:47 → 板柳 14:54 → 陸奥鶴田 15:02 → 五所川原 15:11 → 木造 15:17 → 陸奥森田 15:23 → 鰺ヶ沢 15:37 → 千畳敷 16:14 → 深浦 16:40 → ウェスパ椿山 16:54 → 十二湖 17:05 → 岩館 17:26 → あきた白神 17:31 → 能代 17:55 → 東能代 18:06 → 森岳(通過)→ 八郎潟 18:31 → 追分 18:48 → 秋田 19:01着

【6号】弘前 16:06発 → 秋田 20:42着
弘前 16:06 → 川部 16:20 → 藤崎 16:24 → 板柳 16:30 → 陸奥鶴田 16:38 → 五所川原 16:47 → 木造 16:54 → 陸奥森田 17:00 → 鰺ヶ沢 17:18 → 千畳敷(通過)→ 深浦 18:22 → ウェスパ椿山 18:36 → 十二湖 18:47 → 岩館 19:08 → あきた白神 19:13 → 能代 19:36 → 東能代 19:49 → 森岳(通過)→ 八郎潟 20:16 → 追分 20:30 → 秋田 20:42着

【千畳敷で15分停まる列車の着発時刻】
2号:10時15分着 → 10時30分発
3号:13時59分着 → 14時14分発
4号:15時59分着 → 16時14分発
5号:17時08分着 → 17時23分発
1号・6号:千畳敷は通過

【そのほか長く停まる駅】
深浦:5号が18分停車(16時25分着 → 16時43分発)、6号が18分停車(18時04分着 → 18時22分発)
能代:1号が10分停車(9時23分着 → 9時33分発)、3号が15分停車(11時59分着 → 12時14分発)

能代は高校バスケの名門校がある「バスケの街」で、ホームにバスケットゴールが設置されています。シュート体験ができるのは、停車時間の長い1号と3号です(2号・4号・5号・6号の能代停車は1分)。

※時刻はJR東日本の公式サイト(2026年8月現在)によります。停車駅・時刻は変更となる場合があります。

2026年秋のリゾートしらかみは、10月1日から11月30日まで1日3往復。1号・2号・4号・5号は毎日運転しますが、3号・6号は10月19〜23日と11月10〜13日が運休になります。所要時間は4時間36分〜5時間37分で、全車指定席です。

目の前に広がる日本海の絶景と雄大な白神山地をゆったり楽しむ「リゾートしらかみ」。2026年秋の運転日や運休日の注意点、お目当ての編成をしっかり確認して、思い出に残る五能線の旅へ出かけてみませんか?
(画像:JR東日本、PIXTA)

鉄道チャンネル編集部
(旅とおでかけ!鉄道チャンネル)