出雲大社や世界遺産・石見銀山、松江城からジブリ聖地まで! 寝台特急「サンライズ出雲」で巡る神話の国・島根観光モデルコース!

東京駅を夜に出発し、翌朝には神々の国・島根へ辿り着く寝台特急「サンライズ出雲」。2026年3月のダイヤ改正によって東京発が21:26へと繰り上がり、乗車時間が約12時間半へと拡大したことで、夜行列車旅をより長く楽しめるようになりました。
移動時間を旅情へ変える夜行列車に揺られ、目指すはご縁を結ぶ出雲大社や、2027年に「発見500年・世界遺産登録20周年」を迎える石見銀山の地。この記事では、出雲・松江から、石見銀山、重要伝統的建造物群保存地区である大森エリア、映画「もののけ姫」のモデルとなった奥出雲の「たたら製鉄」まで、サンライズ出雲で訪れたい島根の厳選観光スポットを分かりやすく解説します。日常を忘れ、美しい歴史遺産と、温かな暮らしが今も息づく島根へ出かけてみませんか?

八百万の神々が集う国!出雲エリアで体験する至高のパワースポットと神話の世界
ご縁を結ぶ出雲大社!「二礼四拍手一礼」で巡る神話の聖地と稲佐の浜
出雲市駅に到着したら、まずはバスに揺られて日本を代表する古社「出雲大社」へ。
主祭神である「大国主大神」は、あらゆる良縁を結ぶ神様として知られています。荘厳な神楽殿に掲げられた大しめ縄に圧倒されつつ、本殿では「二礼四拍手一礼」という独自の作法で丁寧にお参りを。

参拝を終えたら、大社から西へ約1kmに位置する「稲佐の浜」まで足を延ばしてみるのがおすすめです。ここは「国譲り」や「国引き」といった『古事記』に登場する神話の舞台。砂浜にぽつりと佇む「弁天島」と、日本海に沈んでいく夕日のコントラスト。神々しい美しさに誰もが息を呑みます。

2027年にダブル周年!世界遺産・石見銀山と「丁寧な暮らし」が交差する大森町
発見500年と世界遺産登録20周年の節目!歴史を今に伝える石見銀山遺跡のロマン
出雲大社から西へ車を約1時間走らせると、緑深い山あいにたたずむ大田市の世界遺産「石見銀山」に到着します。1527年の発見からおよそ400年操業が続けられたこの遺跡は、実は2027年に「発見500年」と「世界遺産登録20周年」という記念すべきダブル周年を迎えます。

ここは、大航海時代には、世界の約3割の銀を産出した日本を支えた巨大銀山です。当時、手掘りで切り拓かれた坑道跡「龍源寺間歩」に入れば、ひんやりとした静寂の中に先人たちの息遣いを感じられます。石見銀山遺跡に残る、最大級の銀採掘用坑道である「大久保間歩(おおくぼまぶ)」は、現在一般公開限定ツアーが実施されています。

なお、2026年9月19日~12月6日には東京の古代オリエント博物館で特別記念展も開催。東京から島根へと繋がる銀の歴史ロマンです。
赤瓦の古民家が連なる美しい重伝建地区!人口400人の大森町で「暮らすように旅する」
銀山地区とあわせて歩きたいのが、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「大森エリア」の町並み。赤瓦をのせた格式ある木造の古民家が約800mにわたって連なり、かつての代官所跡や武家屋敷が往時の賑わいを感じさせます。
この町の魅力は、歴史的遺産の中でのんびりと「人々の暮らし」が続いていることです。現在、人口約400人のこの小さな町には、その本質的な美しさに惹かれてこの10年間で30世帯以上の若い世代がUIターンで移住しています。観光地でありながら静かで心地よい、まるでお気に入りの町に暮らしているかのような贅沢な空気感が感じられます。

五感で楽しむ伝統と最先端!大森町を彩る「群言堂本店」や注目のライブラリー
大森町の散策中にぜひ立ち寄りたいのが、古民家を再生したショップ「群言堂本店」。衣食住の「根のある暮らし」をテーマにしたお洒落なアパレルや生活雑貨が揃い、併設カフェでは四季を感じるひとときを過ごせます。
2025年ユネスコ・アジア太平洋文化遺産保全賞の最優秀賞(Award of Distinction)を受賞した「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」も見逃せません。地元企業と大学が連携し、古民家を蘇らせたこのライブラリーは、本棚やカフェ、ラウンジを備えた交流拠点。町中に新しい感性がきらめいています。

鉄づくり千年のロマンと美肌の都!松江城から奥出雲「たたら」へと続く旅路
もののけ姫の「タタラ場」のモデル!奥出雲の「たたら製鉄」が紡ぐ日本遺産のストーリー
島根の歴史ロマンは、山側の奥出雲地域にも深く息づいています。
ここ奥出雲は、1400年前から受け継がれてきた日本伝統の「たたら製鉄」発祥の地です。土の炉に「砂鉄」と「木炭」を入れ、三日三晩燃やし続けて良質な鋼(玉鋼)を作り出すという方法は、神秘の技術ともいわれています。日本刀の素材となる玉鋼(たまはがね)などは、この製鉄法でしか作ることができません。このたたら製鉄を行う「タタラ場」は、映画『もののけ姫』の中の場面にも登場しますが、そのモデルになったといわれるのが「菅谷たたら山内(すがやたたらさんない)」です。

ここには、日本で唯一、製鉄用の建物(高殿)が現存しており、原料の砂鉄を採取した跡地を長い年月をかけて再生した広大な「棚田」の景観は、人と自然が共生してきた証でもあります。日本遺産にも認定された千年の物語が、今もここで静かに紡がれています。

現存天守の美を誇る国宝「松江城」!美しい城下町をお堀から巡る「堀川遊覧船」の旅情
出雲から一畑電車やJRを使って東へ向かうと、水の都「松江」に到着。
松江のシンボルといえば、山陰地方で唯一、江戸時代の天守がそのまま残る国宝「松江城」です。黒塗りの美しい城壁が羽を広げた千鳥のように見えることから、別名「千鳥城」とも呼ばれる名城です。

お城を囲む内堀と外堀を小さな木造船で巡る「堀川遊覧船」は、松江観光に欠かせない極上のアトラクション。船頭さんの情緒あふれるガイドを聞きながら、低い橋をくぐり抜けるスリリングな体験。歴史ある武家屋敷の並びを水面から見上げる時間は、まさにタイムトラベルそのものです。

鉄道旅を楽しむ人であれば、是非一度は乗ってみたいという「サンライズ出雲」。東京と島根県の出雲市駅を結ぶ、現在では日本で唯一の定期運行されている寝台特別急行列車ですので、早めの予約が必須です。

日常の喧騒から離れ、ガタゴトと揺れる夜汽車で迎える特別な朝。そして神話と歴史が息づく島根の地を巡ってみてはいかがでしょう。サンライズ出雲に揺られながら、心安らぐ大森町の町並みや出雲大社を巡る特別な「ご縁」を見つけに出かけてみませんか。
(画像:PIXTA / 地図:鉄道チャンネル編集部が国土交通省「国土数値情報(行政区域データN03-2024 / 鉄道データN02-25 / 湖沼データW09-05)」を加工して作成)
鉄道チャンネル編集部
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