全くの偶然でした。昨年10月にJR大船駅の西側をクルマで移動していた時にちょっと渋滞気味で何気なく道端を見ていたら奇妙なレールがありました。廃線跡があったのです。慌ててクルマを停めて見に戻りました。

横須賀線が大船から北鎌倉方面に別れた後、側線に列車や工事用車両が駐まっているのは知っていましたが、どうやらこの錆びたレールはそちらの方から延びてきている様です。

反対側は湘南モノレールの方に延びています。

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その時は予定があったのでそのままになってしまいました。帰宅して調べたら、どうやら2006年(平成18年)に閉鎖されたJR東日本大船工場への引き込み線跡の様です。

それから半年以上たった先日、時間ができたので改めてその場所を訪れてみました。大船駅から地図を見ながら歩いて行きます。

横須賀線が北鎌倉に向かって分岐して湘南モノレールの下を過ぎた辺りに跨線橋がありました。その上から大船方面を見ると観音さんが右上に写っているので場所が分かり易いです。左に分岐して行くのがJR東日本旧大船工場への引き込み線跡(以下、引き込み線跡と記述します)です。

もう少し跨線橋の中央から見ると引き込み線跡は左にカーブして行きます。

北鎌倉方向を見ます。一番右手前の草に隠れそうなレールが引き込み線跡です。

ちょうど横須賀線下り列車が通って行きました。

最初にこの廃線跡を見つけたポイントです。道路は県道302号線真っ直ぐ行けばJR北鎌倉駅前です。撮影をした跨線橋が見えます。

道路の反対側、消されていますが「大船工場長」と警察署長の立入厳禁の看板がありました。

明らかに架線があった様ですが撤去されて支柱だけが残っています。とりあえず、遠くに見える湘南モノレールに向かって歩いてみます。

県道304号線と302号線を繋ぐ道路工事をやっています。アタマの上のモノレールを確認しながら進みます。

引き込み線跡は県道304号を横切っています。レールは埋められて見えませんが両側はそのままです。先程の発見ポイント方向。

この先にJR旧大船工場があったのですね。

まだまだ探索は始まったばかりです。【鉄の一瞥 31】 JR東日本旧大船工場引き込み線跡 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)