台湾 南部、中央山脈を隔て、東の台東、西の高雄方面を結ぶ南迴線。この非電化区間の電化工事を日本の企業が受注しました。鉄道信号、駅務自動化、駐車場などの各システムを開発・製造する日本信号です。

同社は、士林電機廠と共同で、「台湾・南迴鉄路 台東~潮州間電化工事」を受注。台湾・南迴鉄路 台東~潮州間電化計画システム機電ターンキー工事を、交通部鉄路改建工程局からの発注を受け着手します。

この台湾南部 台東~潮州間の約120kmは、もともと非電化区間。同社は、信号システムを担当し、12駅の電子連動装置をはじめ列車検知装置・中間閉塞装置・踏切設備・電気転てつ機等を納入・施工。完成すると、台湾本島の全島を一周する台湾鉄路の本線全区間の電化が完了します。

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同社はその効果の一例として、「電車特急の直通運転などにより、当該区間の所要時間は、大幅な短縮が実現。その結果、台北を起点として東回り(宜蘭・花蓮経由)、西回り(台湾高鉄経由)のいずれのルートでも約3時間半以内の旅行時間でほぼ対極に位置する台東まで到達でき、全島が日帰り圏に」と伝えています。