JR貨物、9月の輸送実績は前年同月比75.7%に_災害が影響
JR貨物は、9月の輸送動向をまとめた。
9月は、平成30年7月豪雨、4日に上陸した台風21号、6日に発生した北海道胆振東部地震など、相次ぐ災害の影響で、高速貨物列車1,639本、専用貨物列車30本が運休した。
平成30年7月豪雨の影響で不通となっている山陽線は、トラック・船舶による代行輸送のほか伯備線・山陰線・山口線を経由した迂回運転を実施。
また北海道胆振東部地震の影響で不通になった石勝線は、トラックによる代行輸送を実施した。
コンテナは、自動車部品が山陽線不通による影響に加え、北海道胆振東部地震による一部工場の稼働停止も重なり、大幅な減送に。
また積合せ貨物、食料工業品、紙・パルプ、化学薬品、化学工業品等は中国・九州地区にて輸送が低調。
農産品・青果物は、北海道胆振東部地震の影響を大きく受けた。
度重なる災害の影響は全国に波及し、すべての品目で前年を下回った。
これを受け、コンテナ全体では前年比68.3%。車扱は、石油が9月上旬から価格高騰にともない、買い控え傾向となったため、低調な荷動きに。
その結果、車扱全体では前年比96.9%。コンテナ・車扱の合計では、前年比75.7%に。