走行中の鉄道車両の上下方向の振動を低減

上下制振制御システムは走行している列車の上下振動を減らす制御装置を鉄道総合技術研究所と日立オートモティブシステムズが実用化したものです。これまでJR九州の観光列車「指宿のたまて箱」「ゆふいんの森」などに搭載され、上下振動を50%低減させるなど乗り心地の向上に寄与しています。

「TRAIN SUITE 四季島」「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に搭載されました

JR東日本「TRAIN SUITE 四季島」(2017年5月1日運行開始)とJR西日本「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(2017年6月17日運行開始予定)にこの上下制振制御システムが搭載されました。クルーズトレインへの搭載はJR九州の「ななつ星 in 九州」に続くものです。

上下制振制御システムの概要

上下制振制御システムは、車体を支える防振装置(まくらばね)と並列に、可変減衰上下動ダンパー(減衰力を制御する機能を持つ上下方向の油圧ダンパー)を取り付け、加速度センサーで測定した加速度をもとに、車体の振動を打ち消すようにダンパーの力を制御して、上下振動を低減します。

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実際に搭載されている様子

上下制振制御システムは、国内で運行されているすべてのクルーズトレインに搭載され、乗り心地の向上に貢献しています。

※画像は鉄道総合技術研究所リリースより